- ミツフィ
- 東京で外資系企業のデザイン部勤務後、オランダ人との国際結婚でオランダ在住。現地でデザイナー、絵師、ライター、コーディネーター等従事。オランダ人に囲まれた環境の為、旅行、グルメ、歴史、音楽、アート、サッカー等ネイティブ仕込みのオランダ情報を幅広く配信。職業柄アニメ等、海外での日本ブームにも詳しい
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鍋一杯でサーブされるムール貝。付け合せはポテトやサラダ
秋冬になると魚介類が美味しい、とは日本でもよく言われていますよね。オランダは北海に面し海産物もよく食べられます。オランダの秋冬に美味しい海の幸。それはムール貝です。日本ではムラサキイガイとも呼ばれています。
「ムール貝だったらベルギーで食べたよ」と、お思いになる方もいらっしゃると思います。実はベルギーにしろオランダにしろ、ムール貝はオランダのゼーランド州沿岸で獲れるものを料理しています。結局ベネルクスのムール貝料理はオランダ産の貝なのです。そしてオランダのムール貝の水揚げ量は、なんと世界第二位なのです。(一位はスペイン)
ゼーランドのムール貝を謳った広告
この季節になると「ゼーランドのムール貝」と銘打った看板などが、カフェやレストランでお目見えします。ベルギー国境にも近いオランダの南西部のゼーランドは、ムール貝の産地として世界的にも有名です。ジューシーでぷっくりと肉厚なゼーランドのムール貝。ポピュラーな食べ方は、ワインやビールで蒸し煮にしたものでしょう。ムール貝を頼むと、殻付きのまま蒸した貝が山盛りになった鍋が運ばれてきます。そのボリュームに旅行者は必ず圧倒されます。このボリュームのムール貝をオランダ人は平気で食べるのです。水揚げ量が世界第二位というのもうなずけます。
家庭で作る人もいる。キロ単位でマーケットや魚屋で売られている
蒸した貝は、マヨネーズベースのソースをつけて食べるのが一般的です。食べ方ですが、一つ一つの貝の身をフォークで丁寧に取り出す必要はありません。まず一口目のムール貝はフォークで身を取り出し食べます。そして2個目からは最初の貝をピンセット代わりに使用して身を取り出して食べるのです。実はフォークで全て取り出すよりこの方が簡単なのです。ビールや白ワインが大いに進みます。つけあわせにはフリッツ(フライドポテト)やサラダ。フリッツのかわりにパンを選べるところもあります。
こちらはムール貝のフライ。魚屋のイート・イン・コーナーで食べることが出来る
鍋一杯のムール貝は無理だ、とお思いになる方は、もちろん他のムール貝メニューを探すことも可能です。オランダの魚屋さんには大抵イート・イン・コーナーがあり、ムール貝のフライを食べることが出来ます。地域によって値段はまちまちですが、3ユーロから5ユーロくらいです。
鍋一杯のムール貝、またはムール貝のフライも、オランダは秋冬が旬。
各地で目にすることが出来ますので、オランダの恵みを美味しく味わってくださいね。
■ムール貝の蒸し煮(Mosselen)
値段:レストランによりけりだが、目安として10ユーロから20ユーロ
場所:オランダ各地のカフェやレストラン
ムール貝のフライ(Gebakken Mosselen)
値段:3ユーロから5ユーロ
場所:オランダ各地の魚屋のイート・イン・コーナー
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/12/14)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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