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海外現地発ガイド通信

オランダ黄金の世紀を物語る宮殿、アムステルダムの王宮


掲載日:2015/11/12 テーマ:城・宮殿 行き先: オランダ / アムステルダム

タグ: すごい! 一度は行きたい 歴史


アムステルダムを代表する広場にある歴史的建造物

王宮のハイライト、中央ホール 王宮のハイライト、中央ホール

アムステルダムの旧市街の中心部にあるダム広場(Dam)。アムステルダムを旅行する殆どの方が立ち寄る機会があり、アムステルダムを代表する広場と言えましょう。ダム広場の西方に位置する威風堂々とした「王宮(Koninklijk Paleis)」は、絵葉書にもよく登場する有名な建物です。王宮と聞くと、オランダ王室の住居だと思う方も多いと思います。アムステルダムの王宮はオランダ王室所有の建造物ですが、住居としてではなく王室行事に使用されています。そして元来、王宮はアムステルダムの市庁舎として建てられたのです。

世界八番目の不思議

壮麗な内装の各室 壮麗な内装の各室

17世紀のオランダは、世界各地への海運貿易により経済発展した黄金の世紀。またスペインからの独立を経て、ネーデルラント連邦共和国として市民文化が大いに発展した世紀でもあります。市庁舎(現・王宮)は「アムステルダムの市庁舎としてオランダの繁栄を誇示するのに相応しい建造物を」というコンセプトの元、有名建築家、ヤコブ・ファン・カンペンにより1648年に建造されました。威風堂々とした景観と壮麗な内装は、経済の中心アムステルダムを世界帝国ローマの繁栄になぞらえ、ローマ様式を大いに参照しています。当時はヨーロッパ最大の市庁舎でもあり「世界八番目の不思議」とも呼ばれました。それにしても、何故「市庁舎」が「王宮」となったのでしょうか。

市庁舎から王宮へ

各執務室へ通じる廊下 各執務室へ通じる廊下

1794年フランス軍はオランダへ侵攻し、ネーデルラント連邦共和国は崩壊します。そして1795年、フランスの傀儡国家バタヴィア共和国として宣言され、1806年にナポレオン・ボナパルトの弟「ルイ・ナポレオン」を国王とするホラント王国へと移行します。そして1808年以降、アムステルダムの市庁舎はルイ・ナポレオンの生活拠点として「王宮」となったのです。この時代にフランス式のアレンジや調度品がもたらされました。とはいうもののルイ・ナポレオンのホラント王としての在任期間は短く、1810年に退位。オランダはフランスの直轄領として併合されますが、ナポレオン・ボナパルトの斜陽により1813年にフランス軍は撤退。ナポレオン・ボナパルトの失脚後、オランダに帰還したウィレム1世により、王宮は再びアムステルダムに返還されます。しかし当時、新しく君主国家としてスタートしたオランダでは、首都に宮殿があることの重要性から、市庁舎はオランダ王室所有となり、再び「王宮」となったのです。

市庁舎時代の執務室

観光客で賑わうダム広場に位置する王宮 観光客で賑わうダム広場に位置する王宮

王宮内部は豪華な調度品で装飾され、確かに宮殿のようですが、本来の機能が市庁舎であるため、各執務室は「税金庁」「保険庁」「小法廷」「総務庁」など省庁ビルのような構成になっています。ユニークなのは保険など金融関係の執務室が多いことです。経理部門もさることながら、保険は17世紀に海運国家として貿易が盛んだったオランダでは、大変重要な部署でした。そして荘厳華麗な中央ホールは王宮のハイライトでしょう。豪華な装飾やレリーフに加え、大理石の床上に表現された世界地図が、東インド会社に代表されるオランダの海運王国としての繁栄を物語っています。
アムステルダムの中心に位置する、歴史的・芸術的に見どころの多い王宮。是非とも訪れていただきたいスポットです。

王宮 (Koninklijk Paleis Amsterdam)

所在地:Dam, Amsterdam
電話:020 620 4060
開館日:王室行事日以外の日のため不定。常に公式サイトで事前確認
https://www.paleisamsterdam.nl/en/opening-hours
通常開館時間:午前10時から午後5時
行き方:アムステルダム中央駅から徒歩12分
入館料:大人10ユーロ、子供18歳以下無料、学生9ユーロ

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2015/11/12)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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