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海外現地発ガイド通信

17世紀オランダ発祥のお酒「イェネーファ」


17世紀、ライデン大学医学部で開発された薬用酒

伝統的な陶器ボトルに入ったイェネーファ。まろやかさとコクのあるイェネーファはドライ・ジンが苦手という人にも飲みやすい。Photo: Sjakes.com 伝統的な陶器ボトルに入ったイェネーファ。まろやかさとコクのあるイェネーファはドライ・ジンが苦手という人にも飲みやすい。Photo: Sjakes.com

オランダのアルコールといえばハイネケンやグロールシュなどのビールが有名ですが、オランダ産オーガニックワインや王室御用達のオレンジビターズ、老舗レストランの自家製リキュールなど隠れた銘酒もあります。なかでもぜひ味わっていただきたいのは、ジンの起源になったイェネーファ(jenever)です。オランダが海上帝国として名を馳せた17世紀に、もともとは熱帯性熱病の薬として開発され、船乗りや植民地で働く人々に薬用酒として普及しました。やがてその爽やかな味わいが人気を博し、嗜好品として愛飲されるようになったのです。イェネーファは1689年に、英国王の地位を継承したオラニエ公ウィリアム3世とともに渡英し、イギリスではジンと呼ばれるようになりました。

黄金色の「オールド」と無色透明の「ヤング」

中国でも古くから漢方の生薬として利用されてきたイェネーファベッセン(jeneverbessen)。17世紀オランダでイェネーファは解熱・利尿用薬用酒として普及。 中国でも古くから漢方の生薬として利用されてきたイェネーファベッセン(jeneverbessen)。17世紀オランダでイェネーファは解熱・利尿用薬用酒として普及。

イェネーファの名前の由来は香り付けに用いられるイェネーファベッセン(jeneverbessen)で、英語ではジュニパーベリー、日本では西洋ネズの実と呼ばれています。イェネーファの製法はオールド(Oude)とヤング(Jonge)に分類されます。17世紀から受け継がれる伝統的な製法で造られ、モルトワインを15%以上含みアルコールが35度以上のものがオールドイェネーファ、一方で連続式蒸留器などを用いる製法で造られ、モルトワインが15%未満、アルコールが35度未満のものがヤングイェネーファです。オランダのイェネーファは、カクテルベースとしてではなくストレートで飲まれます。甘く軽い飲み口のもから、風味のあるウイスキーに近いものまで味わいは様々。樽熟成されたオールドイェネーファは黄金色で、深い味わいと芳醇な香りが楽しめます。

お酒好きに喜ばれるプレゼント

国立イェネーファ博物館の試飲コーナーでは各種イェネーファの説明をしてもらえる。Photo: Nationaal Jenevermuseum 国立イェネーファ博物館の試飲コーナーでは各種イェネーファの説明をしてもらえる。Photo: Nationaal Jenevermuseum

オランダではスキーダムやアムステルダム、フローニンゲン、デルフトがイェネーファの街として知られています。スキーダムの「国立イェネーファ博物館(Nationaal Jenevermuseum)」では昔ながらの製法を見学し、3.6ユーロ(2017年7月現在)で三種類のイェネーファを試飲できます。アムステルダムにはボルス社の「ハウス・オブ・ボルス(House of Bols)」があり、カクテル付きの見学ツアーが人気です。それぞれの街には購入前に味見をさせてくれるリカーショップもあるので、店主に自分の好みを伝えながら品定めをするのも楽しいかもしれません。伝統的な陶器ボトルに入ったイェネーファはお土産としても喜ばれます。

イェネーファの「樽キープ」もできる!

ベル型ファサードの建物が「デ・ドリー・フレッシェス」(上)。バーカウンターの後ろにはイェネーファのアンティークボトルが並ぶ。チーズやビターバレン(bitterballen)などのダッチスナックも注文できる。 ベル型ファサードの建物が「デ・ドリー・フレッシェス」(上)。バーカウンターの後ろにはイェネーファのアンティークボトルが並ぶ。チーズやビターバレン(bitterballen)などのダッチスナックも注文できる。

アムステルダム滞在中にイェネーファを飲むなら、地元の人がお酒を片手にお喋りを楽しむブラウンカフェがお勧めです。ダム広場の裏手に立つ「デ・ドリー・フレッシェス(De Drie Fleschjes)」は360年続く老舗で、公式HPによると“1650年の開店パーティーには、画家レンブラントや名将デ・ロイテル、詩人ホイヘンスや哲学者スピノザなど、オランダの黄金時代を代表する豪華な顔ぶれが集った” のだとか。傾きかけた建物が歴史を物語り、店内にはキャンドルやランプの暖かい灯りがゆらぎます。床に掃除用の白砂が撒かれているのもブラウンカフェならでは。17世紀に想いを馳せながら味わう琥珀色のイェネーファは格別です。地元の人に混じって楽しんでみてください。

イェネーファを楽しむスポット

「デ・ドリー・フレッシェス」の壁一面には並ぶ樽は、ボトルキープならぬ「樽キープ」用に実際に使われているもの。樽のオーナーが南京錠の鍵を所有し、パーティーなどで振舞われる。Photo: De Drie Fleschjes 「デ・ドリー・フレッシェス」の壁一面には並ぶ樽は、ボトルキープならぬ「樽キープ」用に実際に使われているもの。樽のオーナーが南京錠の鍵を所有し、パーティーなどで振舞われる。Photo: De Drie Fleschjes

国立イェネーファ博物館(スキーダム)
Nationaal Jenevermuseum Schiedam
http://www.jenevermuseum.nl
Lange Haven 74-76, 3111 CH Schiedam
Tel: +31 (0)10-246-9676

ハウス・オブ・ボルス(アムステルダム)
House of Bols
https://bols.com
Paulus Potterstraat 14, 1071 CZ Amsterdam
Tel: +31 (0)20-570-8575

デ・ドリー・フレッシェス(アムステルダム)
De Drie Fleschjes
http://www.dedriefleschjes.nl
Gravenstraat 18, 1012 NM Amsterdam
Tel: +31 (0)20-624-8443

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/09/07)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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