日本の大晦日の年越しフードといえば、アレ

気付けば2015年になり数ヵ月。年始の心新たな気分もすっかり消えつつある今日この頃ですが、去年の〆の食事に、あなたは何を食べましたか? 「ヘルシー」で「消化によさそう」な、アレ。そう、“蕎麦”を思い出した人はきっと少なくないでしょう。年越し蕎麦は江戸時代から続く、日本の大晦日を象徴するものの一つです。その当時、町で脚気が流行していた江戸では、蕎麦を食べると治るとの信じられていました。「蕎麦は身体にいい」という認識は、昔も今も人の間ではもたれています。夜遅くでも後ろめたさがなく食べられるということもあり、健康意識が高い現代の日本でも、習慣として残るのでしょう。

年末年始のお楽しみ、年越しフードにまつわる各国事情 年末年始のお楽しみ、年越しフードにまつわる各国事情

蕎麦と対局にあるオランダの年越しフード

そんな私たちには震撼もの?!の年越しフードを、オランダのアムステルダムで見つけました。直訳すれば「油の玉」という「オリボレン(Olieboren)」が、オランダおなじみの年越しフードです。パンと同様に発酵させた生地を揚げるので、ドーナツというより揚げパンという印象です。たっぷりと粉砂糖がかかった握りこぶしほどの大きさの生地は、ふんわり柔らか。寒い季節には、このオリボレンの屋台が町に並び、揚げたてアツアツのオリボレン片手に、新年を迎えるのが現地流です。

イタリアとスペインの年越しフードは?

グルメ大国・イタリアの大晦日に欠かせない料理といえば、豚足のソーセージの「ザンポーネ(Zampone)」です。多くはこれに「お金」「福を呼ぶ」食材であるレンズ豆の「レンキエッテ(renkiette)」を添えて、翌年の繁盛の縁起担ぎの意味を込めて食べます。ザンポーネのどっしりとした重量感を前にすると、日本人は驚いてしまうかもしれません。また、スペインでは、年明け早々に鳴る12回の鐘と同時に、幸運を祈って12粒の葡萄を食べる習慣があります。

日々の見え方が変わるきっかけとなる食

年越しフードは国によりさまざまですが、年の境を普段と違う心持ちで迎えたり、年越しフードを前に、一年という時の長短、推移に思いをよせるのはどの国も、どんな人も同じなのかもしれません。新年に限らなくても、何かを食べて想像をめぐらせる時間があると、新鮮な心持ちで過ごせそうですね。