秋のアムステルダムは凍えるほど寒い

10月に入ると、オランダのアムステルダムでは、グッと秋が深まってきます。町を縦横無尽にめぐらすような運河には、黄色い木の葉がハラハラと落ちています。朝など手袋やマフラー、帽子がいるほどで、息を吐けば真っ白。人々もコートの襟を立て、背中を丸めて歩いています。カフェでは、店内に入ってくつろぐ人が多くなります。そんな折、アムステルダムの中心部にあるダム広場に移動遊園地がやってきました。しかも開園は夕方です。この寒いのに…と僕は思っても、遊園地好きの妻は昼間からソワソワしていました。見に行くと、遊園地は設営の真っ最中。メリーゴーランドや観覧車のほか、お馴染みのバイキングなど絶叫マシンも何機が据え付けられていきます。テキパキと実に手際よく、徐々に広場がアトラクションで埋め尽くされていきました。

10月のアムステルダムには、枯葉が舞い散る 10月のアムステルダムには、枯葉が舞い散る

海外のアトラクションは油断大敵

グアムで乗った逆バンジーの「スリリングショット」も来ています。四角い鉄柱が2本建てられ、そこに、強力ゴムというか、かなり太いロープのようなものが括り付けられ、真ん中には二人用の客席が。つまり、バンジージャンプとは逆の要領で、この客席を機械で地面に引き下げて、反動を使って、空に向かってジャンプ(ショット)させるというものです。「やってみる?」と妻はニヤニヤ聞いてきますが、グアムでチャンレンジして以来、2度とアトラクションには近づかないと心を決めた僕なのでした。あの時は、ビヨーンと空に放たれる時も気持ち悪く、目をつむって耐えるのが精一杯だったのです。それに昔、タイでグルグル回るだけのアトラクションに乗った時にも、誰かが手を挙げ、降参するまで続きました。海外の遊園地は、ヤバいのです。泣いている子供たちもしばしば目にします。

アトラクション好きの妻でさえ……

夕食後、僕たちはダム広場にやってきました。妻はまずはフリーフォールに臨みます。これは50メートルくらいの高さの柱を背にして、上昇し、急に落下したりしながら降下するというアトラクションです。光まばゆい遊園地の中は、笑い声と人々の絶叫で満ちていました。「ああ、気持ちよかった!」と妻は戻ってきました。次に乗り込んだのが、長いアームの両先に椅子が付いたものです。アームが回り、同時に椅子も回転するのです。遊具が動き出します。最初はゆっくり、徐々に早くなります。機械を操作する係員は、ニヤニヤしています。いつまで経っても終了しません。気がつけば12分経っていました。妻は降りるなり、その場にへたり込みました。「気持ち悪いよ。なんであんなに長いの。終わらないんだもの」。係員はほくそ笑んでいます。子供たちが泣かされるわけです。海外の移動遊園地は恐るべし。みなさんも、お気を付け下さい。