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レンブラント没後350年(後編)〜絶頂から転落の20年を過ごした「不遇の天才」の美術館へ


レンブラントが暮らした家が忠実に再現された美術館へ

レンブラントの家の1階部分。商談に来たゲストのための応接室です。ここにはレンブラントの絵画以外にも、彼がもっとも影響を受けた歴史画の師匠ピーター・ラストラマンや弟子の作品も展示しています。レンブラントが活躍する前の絵画と比べてみましょう。 レンブラントの家の1階部分。商談に来たゲストのための応接室です。ここにはレンブラントの絵画以外にも、彼がもっとも影響を受けた歴史画の師匠ピーター・ラストラマンや弟子の作品も展示しています。レンブラントが活躍する前の絵画と比べてみましょう。

「レンブラント没後350年(前編)〜アムステルダム国立美術館で憧れの『夜警』を鑑賞」からの続きです。アムスで見るべきもう1つの展覧会は、レンブラントの友人や知人に焦点を当てた企画展「レンブラントのソーシャルネットワーク展 」。オランダでも今までほとんど展示されていない作品が見られる貴重なもので、すでに今年の2月1日から公開中です。開催場所は「レンブラントの家ミュージアム」。この美術館、17世紀のレンブラントの自宅兼アトリエが再現されています。美術館としてはとくに莫大な数の版画を所蔵しており、通常はその中の一部を交代で常設展示しています。

数々の名作を描いたアトリエも見られます

大アトリエ。ここでは実際レンブラントが行っていた絵の具の作り方、2階では印刷方法のデモンストレーションが体験できます。 大アトリエ。ここでは実際レンブラントが行っていた絵の具の作り方、2階では印刷方法のデモンストレーションが体験できます。

筆者は昨年、この美術館に足を運びました。4階建ての家屋は、1階が台所、2階は玄関ホールと控室、応接室、事務所のような役割の部屋、印刷室、3階はレンブラントが実際に使っていた大アトリエと美術陳列室、4階は4人の弟子のための小アトリエとなっています。当時画家として活動しながら、アートディーラーでもあったレンブラント。一般の人にもこの家を公開し、自分の絵はもちろん他の画家の絵も売っていたそうです。やはり一番見応えのあるのは、大アトリエです。北向きの部屋の窓からは、レンブラントが生きている頃と同じ柔らかな光が射し込んでいました。レンブラントは、絵を描く時、キャンバスにはまず下地に茶色やグレーの色を塗り、その上から絵を描き始めていたそうです。この部屋に入ると、レンブラントのパワーにあやかれそうな気がします。

栄光と破滅を経てもなお、ひたすら描き続ける画家を想う

2階の応接室は天井が高く窓も大きく造られています。17世紀は今より家が密集していたので、採光のためにそのような造りになっていたそう。台所では、当時は水ではなくアルコール度の低いビールを飲んでいたことも知りました。 2階の応接室は天井が高く窓も大きく造られています。17世紀は今より家が密集していたので、採光のためにそのような造りになっていたそう。台所では、当時は水ではなくアルコール度の低いビールを飲んでいたことも知りました。

レンブラントはこの家でキャリアの絶頂期を迎えます。この家には1639年から1658年の約20年間住み続け、画家として大成功しながら、同時にこの家で妻サスキアと4人の子供を亡くして悲しみも味わいました。サスキア亡き後は、乳母や小間使いとの恋沙汰で慰謝料を払う、家のローン地獄などお金に関するトラブルが続きます。さらに『夜警』の後は収入源でもあった肖像画を描かなくなります。芸術品や珍しい海外からの品を次々に買い、豪勢な暮らしを続けたため無一文になり1658年にはこの家を手放すことに。小さな借家に引っ越したレンブラントは、それでも表情や姿勢の研究を続けながら、ひたすら自画像を描き続けました。偉大な天才でも借金に苦しみ、落ちぶれてもなお画家としての人生を全力で全うしたレンブラント。なぜ彼が母国で愛されるのか、少し理解できたような気がしました。

10月から始まる注目の展覧会も要チェック

レンブラントの家ミュージアムのエントランス レンブラントの家ミュージアムのエントランス

今年のレンブラント記念イヤー、10月からはアムステルダム国立美術館で、レンブラントとベラスケス、17世紀のオランダとスペインの2大巨匠の作品を展示する特別展も予定されています。今年はオランダ絵画を楽しむ旅を真っ先にプランしてみませんか?
●レンブラントのソーシャルネットワーク展
日程:2019年2月1日〜5月19日 会場:レンブラントの家 www.rembrandthuis.nl
●レンブラントとベラスケス展
日程:2019年10月11日〜2020年1月19日 会場:アムステルダム国立美術館
取材協力:オランダ政府観光局 www.hollandflanders.jp

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2019/03/19)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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