ポーランドの古都クラクフは、夜も楽しいんです

「せっかく屋外が気持ちいい夏のヨーロッパ。レストランの室内じゃなくて、夜空の下でビールを飲みたいなあ……」。ワルシャワからポーランド南部の都市クラクフに着いた私は、ありきたりのレストランでの食事にちょっと飽きていました。湿気がなくカラッとした陽気の続く、夏のポーランド。クラクフ初日の夜を、どう過ごそう? ガイドブックも調べずに、ふらふらとクラクフ中央広場へ足が向きました。

昼も夜も美しい、クラクフ中央広場 昼も夜も美しい、クラクフ中央広場

旅の空をさらに身近に感じたいなら、迷わず屋外席へ

クラクフ中央広場は、4万平方メートルもある美しい広場です。旅行ガイドによれば、「中世から残る広場としてはヨーロッパでも最大」だそうです。広場を取り囲むようにしてレストランが並んでいますが、テラス席はどこも満席。旅行者の考えることは一緒です。むしろ、きちんとしたレストランよりも、広場に出ている屋台で買って、ベンチに座って食べる方が気分がいいかも? 広場には土産物を売る出店もずらりと立っていますが、簡単な食事やお酒を出す屋台もあったのです! 一回りして物色し、目星をつけたのが、食べ物の屋台の中でもひときわにぎわっていた「BIESIADA」というグリル専門店。ちなみに「BIESIADA(ビェシェダ)」とはポーランド語で「ごちそう」という意味です。

レストランのテラス席は大人気 レストランのテラス席は大人気

ここが広場で一番豪快な屋台でしょう

チキンやビーフなどの大きな肉の塊がどんどん焼き上がり、大鍋いっぱいに盛られたマッシュルームやミックス野菜のソテーとともに、飛ぶように売れていきます。屋台のスタッフは男女とも黒いタンクトップ姿! 夏とはいえ、夜は15度くらいしかないのに。それくらいに、火口のそばは熱気にあふれているんです。揃いのタンクトップはとてもカッコいいですよ。ここで肉のグリルや血のソーセージと付け合せの野菜を買い、もちろん一緒にビールも買い込んで、広場の空いている場所に適当に座って、すてきなディナーとなりました。

煙モクモクなグリル、熱々の大鍋、活気ある屋台 煙モクモクなグリル、熱々の大鍋、活気ある屋台

肉もビールも雰囲気も最高な広場でした

夜とはいえ、とにかく観光客が山のようにいるので、危ない雰囲気はありません。飾り立てた観光馬車が石畳を歩き、光る風船のようなおもちゃが天に打ち上げられ、広場は音楽やざわめきに満たされています。高級なレストランもいいですが、こんな夜を屋外でのんびり過ごすのは、夏のポーランドならではの魅力ではないかと思います。でもクリスマスシーズンも、ロマンティックでステキだそうですよ! 広場にはいつも、旅行者をワクワクさせる時間が待っています。

ベンチが空いていればラッキー ベンチが空いていればラッキー