ヨハネ・パウロ2世もしばしば訪れた大修道院

「カルヴァリア・ゼブジトフスカ 前編」からの続きです。まずはメインの建物である、大修道院に入ってみましょう。門の前には、第264代ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の像が立っています。ヨハネ・パウロ2世の出身地ヴァドヴィツェに近いこともあり、教皇は生前、この地を頻繁に訪れていたそうです。右手を天に向けた教皇の銅像と大修道院はとても美しい取り合わせで、格好の撮影ポイントですよ。

美しい装飾を見上げていると、時間の経つのを忘れそう…… 美しい装飾を見上げていると、時間の経つのを忘れそう……

多彩装飾の堂内はマニエリスム建築の華

大修道院は不思議な魅力をたたえています。青空が広がるような清々しい色合いの天井画と、パステル調の壁はまるで塗りたてのように美しく、17世紀初めにつくられたことが信じられないほどです。それでいて、金をふんだんに用いた祭壇や室内装飾は荘厳そのもので、軽やかさと重々しさが組み合わさった独特の雰囲気があるのです。この独特の多彩さが「マニエリスム様式」といわれる特徴ですが、美術や建築様式についてなにも予備知識のない人でも、はっと立ち止まるほどの素晴らしさです。

公園全景のミニチュア。一番奥が大修道院です 公園全景のミニチュア。一番奥が大修道院です

歩きやすい靴で、ぜひ森の中も歩いてみて!

大修道院を出たら、周りの小さな礼拝堂もまわってみましょう。ゴルゴタの丘に見立てられた丘の斜面には、44もの建築物群があります。これらの小さな礼拝堂をめぐる巡礼ツアーもあり、マイクを手にした引率者の解説を、皆真剣な面持ちで聞いていました。これらの小さな礼拝堂は、イエス・キリストの受難の道のりを象徴しており、各々の建物はとても愛らしいのです。森の中にぽつんぽつんと建っている様子が、まるでおとぎの国に迷い込んだような気分になりますよ! なお、丘の礼拝堂巡りは、急斜面ではありませんがほとんどが未舗装の道ですから、足元に十分気をつけてください。

公園内はよく整備されています 公園内はよく整備されています

「行ってよかった」と思える美しい町ですよ!

大修道院と小さな礼拝堂のある丘、両方を巡ってみて初めて、ここが世界遺産となった理由が見えてくる気がします。ポーランド有数の、カトリックの要所であるカルヴァリア・ゼブジトフスカ。クラクフからバスまたは鉄道で1時間ほどですから、ぜひ行ってみてください。外国人観光客は多くなく、訪問しているのは巡礼者か国内旅行者(ほぼカトリックです)が中心です。マナーを守って見学しましょう。

時間をたっぷりとって、ぜひどうぞ! 時間をたっぷりとって、ぜひどうぞ!