クラクフ旧市街の中でも穴場。歴史ある大学キャンパスへ

コペルニクスがポーランド人だということを、ご存知でしたか? 恥ずかしながら、私はポーランドに行って初めてそのことを知りました。人類史上初めて地動説を唱えた、あの天文学者コペルニクス(ポーランド語ではミコワイ・コペルニク)です。彼が学んだという、クラクフのヤギェウォ大学を訪ねてみましょう。観光都市クラクフは、都市全体が歴史を刻み続けているような落ち着いた町です。その中でも、大学のキャンパスというのは、外界とは異なる時間が流れているような気持ちがしてきますよ。

回廊のアーチがすてきです 回廊のアーチがすてきです

ポーランドきっての名門校を歩いてみましょう

ヤギェウォ(ヤギェヴォ、ヤゲロー、ヤギェロンとも)大学は、1364年にカジミェシュ3世により創設された、ポーランド最古の大学と言われています。現在はポーランドを代表する総合大学で、コペルニクスを筆頭として、さまざまな著名人を輩出しているんですよ。元ローマ教皇のヨハネ・パウロ2世、『ソラリス』で知られる作家スタニスワフ・レム、ノーベル文学賞受賞の詩人ヴィスワヴァ・シンボルスカなどがいます。こう書くと、なんだか雲の上の学校のように感じてしまいそうですが、日本語学科があり、日本について学ぶ学生さんがいるんですよ。また、日本の大学との交換留学も盛んに行われているそうです。

キャンパス探検はウキウキ、楽しい! キャンパス探検はウキウキ、楽しい!

素朴なからくり時計に、思わずにっこり

ヤギェウォ大学は、クラクフ旧市街の西端の一画を占めています。赤煉瓦づくりのキャンパスは、一見こぢんまりとしているように見えますが、敷地内には博物館が7つもあるんですよ。内部が撮影禁止なのが残念ですが、古い建物の匂いのする博物館を歩いていると、世界の歴史に名を残した人々が学んだ場所にいることが、とても貴重な時間に思えてきます。観光客に人気があるのは、中庭にある「時計」です。この時計、オルゴールの音色とともに、1時間ごとに人形が出てきて動くんですよ。

補修もきちんとされています 補修もきちんとされています

「コレギウム・マイウス」は必見です

このからくり時計のある建物は「コレギウム・マイウス」という博物館です。15世紀のゴシック様式の建物で、中庭に立っているだけで、その重厚な美しさにうっとり。決して華美ではありませんが、こんなしっとりした雰囲気のキャンパスで学べる学生さんは幸せだなあと思えてくるのです。大学の周囲も、石畳やトラムといった典型的なクラクフの街並みが続きます。旧市街散策のときには、博物館のコレクションの見学も兼ねて、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

キャンパスの外の、美しい石畳 キャンパスの外の、美しい石畳