豊富な資料や実物展示に、時間を忘れます

日めくりカレンダーの他にも、展示室にはさまざまな工夫が凝らされていて、誰もが真剣に見学しています。たとえば、ナチス・ドイツのゲシュタポたちが使っていたサイドカー付きのバイクや、ワルシャワ市民の使った拳銃や市民の遺留品などが豊富に展示してあります。印象的なのは、壁一面に展示された、ワルシャワ市民たちの顔写真。正面を向いてこちらを見つめるまなざしに囲まれ、その目を見つめ返していると、いつの間にか、心の中でその人に問いかけています。「あなたは誰。蜂起の勝利を信じていた? 家族はどうなったの?」

当時の街角を再現した石畳 当時の街角を再現した石畳

たとえ字が読めなくても、胸を打つ肉筆の手紙

また、保存された肉筆の手紙も人気のコーナーでした。ポーランド人の来館者の多くは、食い入るように手紙の文字を追っていました。自分がポーランド語の手紙を読めないことは残念ですが、それでも、親子連れのお父さんと少女も、高校生くらいの若い人たちも、一心に手紙を読んでいるその部屋は、どこよりも鎮魂の空気が色濃く感じられました。その真剣さを感じるだけでも、見学の価値はあると思います。

真剣、そして死を悼む表情 真剣、そして死を悼む表情

立地にも注目しましょう

実は、この博物館の建っている場所そのものも、蜂起の記憶をとどめている場所です。ここにはもともと、市内のトラムに電力を供給する発電所があったそうです。しかし、第二次世界大戦中の1939年、次いでワルシャワ蜂起のあった1944年と、続けてドイツ軍に破壊されたのです。現在の、美しさを取り戻したワルシャワを歩いていると、そんな過去が信じられないような気分になってきます。

実物の飛行機まであるんです 実物の飛行機まであるんです

日曜日の来館には注意しましょう

しかし、ポーランドの人たちは、そんな歴史を博物館という形で残し、特に若い世代にも見てもらおうとしています。入館料は通常、大人18ズオティ(約540円)ですが、日曜日は無料です。そのため、学校の社会科見学などで超満員になるようですよ。旅行記などを見ると、「日曜日に行ったら地元の中学生や高校生ですごく混んでいた」と書かれています。次世代の若者たちとまわるのもいいですが、じっくり見学したいのであれば、日曜日の来館は避け、なるべく朝早くに訪れることをおすすめします! 日本語オーディオガイドも役立ちますよ。

ギョッとしますが、子供には意外と人気 ギョッとしますが、子供には意外と人気