ワルシャワに観光スポットは多々ありますが……

ワルシャワの中心部からちょっと東南に下ったエリアにある「ワジェンキ公園」は、旅行者に大変人気の高い公園です。公園の多いワルシャワですが、トリップアドバイザーによれば、ここは「ワルシャワの観光スポット」で327軒中、なんと1位(2017年)! その人気の秘密は何でしょうか。夏の日の朝、私も歩いてみましたよ。入場無料、総面積76万平方メートルもある、広々とした公園です。

ドラマティックな「ショパンの像」 ドラマティックな「ショパンの像」

数奇な運命をたどった公園です

この公園は、ポーランド最後の王、スタニスワフ・アウグスト・ポニャトフスキが建造した「ワジェンキ宮殿」が造営のおおもとになっています。宮殿を取り囲む公園は、1766年から30年もの年月をかけて造られました。ワジェンキ宮殿は、ポーランドの分割を経てロシアに売却され、第二次世界大戦末期にはナチス・ドイツに破壊されてしまいます。戦後に復元され、現在はそのような不幸な歴史をたどってきたことなど忘れてしまうほどの、静けさと平穏な雰囲気に満ちています。

バラの名前は「フレデリック・ショパン」 バラの名前は「フレデリック・ショパン」

ドイツ軍に破壊され、復元された像へ

まず真っ先に見てみたいのが「ショパン像」。この像もやはり、第二次世界大戦時にドイツ軍に破壊され、その後復元されました。ドラマに満ちた生涯を送った作曲家フレデリック・ショパンのモニュメントは、像そのものもドラマティックな造形なんです。「柳の下に座って風景を眺めているところ」といわれていますが、そんなのどかな雰囲気は微塵もなく、苦悩ともとれる表情です。髪や衣がひるがえり、柳もろとも風に吹かれているようです。その柳の木はワシの頭のようにも見え、ピアノを弾くショパンの大きな手を表しているという見方もあるそうです。

あなたにはどのように見えますか? あなたにはどのように見えますか?

池の周りはデート好適スポット!

この像は、カーブを描く池のほとりに立っていますが、この池は見る角度によってはハート形をしており、池のほとりで愛を囁けば、その二人は結ばれるという噂もあるんですよ! さすがロマン派の巨人、モニュメントになっても愛のエピソードにはことかきませんね。訪れる季節がバラの季節であれば、ぜひ池の周りのバラにも注目してください。「フレデリック・ショパン」という名前の、クリーム色のバラが、きっと咲いているはずですよ! また、5月から9月までの気候の良い季節には、毎日曜日、この像の下で「ショパン・コンサート」が開かれています。(後編に続く)

この池だけで、散策も満足してしまいそう…… この池だけで、散策も満足してしまいそう……