ポーランドでのユダヤ人について学ぼう!

ポーランドの近現代史は、ユダヤ人の存在抜きには語れません。第二次世界大戦前のワルシャワには、30万人以上のユダヤ人が暮らしていたといわれています。これはヨーロッパで最も多い人口数であり、当時のニューヨークに次ぎ、世界第二位の数だったそうです。その後のナチス・ドイツの迫害は誰もが知るところですが、「ユダヤ人とはどんな人々か?」ということを知る人は、案外少ないのではないでしょうか。2013年にできた「ポーランド・ユダヤ人歴史博物館」は、そんな「ユダヤ人とは」の問いに答える、実に大掛かりな博物館なのです。

建築がとてもステキです 建築がとてもステキです

完成するや「ワルシャワで最も美しい建物」の評判が

まず、建物の現代的な美しさにうっとり! フィンランド人建築家ライナー・マフラマキの作品です。直線を強調したガラス張りの外観と、エントランスの曲線美の対比が素晴らしいのです。エントランスホールの波打つように有機的な曲線は、モーセの『出エジプト』の波(追っ手から逃れるモーセたちの前で、海の水が割れたという伝説)を表現しているそうですよ。また、エントランスの砂のような色合いは、ユダヤ人が古来暮らしていた砂漠地帯の色だそうです。建築好きな人は必見ですね。

素晴らしい曲線美でしょう! 素晴らしい曲線美でしょう!

ワルシャワ・ゲットー蜂起を記念しています

この素晴らしい建物が建っている場所そのものにも、いわれがあります。1943年4月に起きた、ナチス・ドイツへの武装蜂起「ワルシャワ・ゲットー蜂起」。これは約一ヶ月間で鎮圧されましたが、博物館はこのゲットーの跡地に建てられたのです。オープンしたのは蜂起からちょうど70周年の2013年。博物館の前庭には、「ゲットーの英雄たちの像」という大きなモニュメントが立っていますよ。ちなみに、間違えやすいのですが「ワルシャワ蜂起」と「ワルシャワ・ゲットー蜂起」は別の蜂起です。前者はワルシャワ市民が起こした1944年の武装蜂起です。混同しないよう、気をつけましょう。

屋外にある「ゲットーの英雄たちの像」 屋外にある「ゲットーの英雄たちの像」

チケットの予約は日本語ページでできます

この博物館は、混雑防止のため、15分ごとに50人という人数制限を設けています。私が行った時には予約なしで入れましたが、旅程がはっきりしている人は、ネットで日付と時間を指定して、チケットを買っておくのもいいかと思います(購入ページはこちら http://bilety.polin.pl/?lang=en)。後編では、展示室へ入ってみます! (後編に続く)

この日の見学者はほどよい人数 この日の見学者はほどよい人数