ポーランドの「三大偉人」は誰?

キュリー夫人の名前を知らない人はあまりいないでしょうが、キュリー夫人がポーランド人だということを知っている人は、多くないかもしれません。もちろんポーランドでは、大変有名な人です。コペルニクス、ショパンとともに「三大偉人」と呼ばれているとの説も。キュリー夫人は、ノーベル物理学賞、ノーベル化学賞を受賞した物理学者・化学者です。彼女は世界初の女性のノーベル賞受賞者であり、世界初の2度のノーベル賞受賞者でもあります。

シートに覆われているキュリー博物館(2016年現在) シートに覆われているキュリー博物館(2016年現在)

改修工事を経てリニューアル間近の博物館

ポーランド旅行中、そのドラマに満ちた生涯を知りたくなったらワルシャワへ。「キュリー博物館」には、小さいながらも素晴らしい展示がありますよ。旧市街のバルバカンを出て北へ進むと、すぐにキュリー博物館があります。私が行った2016年には大規模な改修工事中で、建物全体がシートに覆われていました。そのため、博物館は通りを挟んだ建物に臨時に移転していました。工事中のもともとの博物館の建物は、キュリー夫人の生家です。

ちょっと不思議な壁画もお目見え

工事中の生家の外壁には、赤ちゃんを抱いたキュリー夫人の似顔絵が描かれています。赤ちゃんの手には試験管が握られ、その試験管からは煙のようなものがひゅるひゅると流れ出ています…。ふたりとも表情がキリッとしていて、母子というより研究仲間みたいです。正直に言って、キュリー夫人の偉業にはあまり似合っていないイメージ画だと思います。しかし、この通り沿いの建物はどれも似たようなつくりで、博物館も周囲に溶け込んでしまっているのです。この目を引く絵のおかげでひとめでキュリー博物館とわかるのかもしれませんね。

2016年の改修工事中は、斜向かいのこの建物で展示中でした 2016年の改修工事中は、斜向かいのこの建物で展示中でした

キュリー夫人の激動の人生そのものを見学できます

展示品は、キュリー夫人が使っていた実験器具や質素な普段着、研究資料などです。女性が高等教育を受けることがとても難しかった時代、聡明なマリ・キュリーは苦学を重ねて学問を身につけていきました。ピエール・キュリーというすばらしい理解者が伴侶となったことで、彼女の人生は変わりました。夫婦で力を合わせて放射線の研究に専念し、ついにはノーベル物理学賞と化学賞を受賞するに至ったのです。

写真が語る、強い意志の力

ここは小さい博物館ですが、ふだんあまり見ることのない、キュリー夫人のさまざまな写真を見ることができます。どの写真でも、彼女のまなざしは思慮深そうで、内省的です。表情は少し疲れているようでいながら、不屈の精神力も感じさせます。コペルニクスとショパンに次ぐ、ポーランドの偉人の生家を、ぜひ訪れてみませんか。偉大な女性の素顔に触れることができると思います。