博物館の多いワルシャワでも異色の博物館です

ポーランドは、中世から現代に至るまで「戦闘」や「戦争」抜きには語れない国です。ワルシャワにある「ポーランド軍事博物館」へ行ってみませんか? ここは、ポーランド国内に数ある博物館の中でも、そうした「戦い」に的を絞った展示品で有名です。屋外展示も屋内展示も、驚きの点数。博物館は「ワルシャワ国立美術館」に隣接しています。敷地が続いているように見えますが、入り口は別々なので注意してください。入場料は15ズオティ(約465円)です。

屋外展示のある中庭は散歩にも最適 屋外展示のある中庭は散歩にも最適

屋外では「KUBUS」をご覧ください

展示は屋内と屋外に分かれており、屋外展示は入場無料なんですよ! 広々とした中庭にずらりと並んだ戦車や戦闘機、大砲といったミリタリーコレクションは、圧巻の一言。とくに、1944年のワルシャワ蜂起に際してポーランド市民が造った装甲車「KUBUS(クブシュ)」は必見ですよ。クブシュは、トラックを改造したという“手作り感”満載の、ビジュアル的にはかわいい装甲車です。現存する実物はこの1台きりという、貴重な展示です。お土産ショップには、プラモデルが売られています。

お土産ショップにはこんな謎のお面も お土産ショップにはこんな謎のお面も

一歩館内に入ると、時代は一気に中世へタイムスリップ!

さて屋内展示へ進みましょう。館内に入ると、いきなり中世の甲冑や槍などの大コレクションが。「軍事博物館の“軍事”って、そんな昔から始まるの?!」と一瞬とまどいます。しかし、圧倒的な点数の武具に囲まれていると、いつしか夢中になって見学してしまいますよ。続いて、近世から第一次世界大戦、第二次世界大戦と、展示も時代が下っていきます。それぞれの時代に使われていた銃器、軍服、手榴弾、ガスマスクなどから、当時の軍隊の生活用品に至るまで、なんでも置いてあります。

保存状態も見事 保存状態も見事

ミリタリー好きでなくとも、その展示の充実ぶりにビックリ

展示の量に半ば呆然としながら、ポーランドという国は激動の戦争の歴史を生き抜いてきたのだと再認識しました。屋内外のコレクションの点数が、それを物語っています。旧ソ連製の兵器や軍服など、珍しいコレクションもあります。英米軍の軍服とのデザインの違いなど見比べるのも、興味深いものですよ。ともすると平板な展示になりがちなテーマですが、時代ごとに内装も異なっていて、建築的にもすぐれた博物館です。ポーランドの歴史に触れたいと思ったら、ぜひ行ってみてください。

ワルシャワ蜂起当時の市民の服。コートの下に鉄砲を隠しています。 ワルシャワ蜂起当時の市民の服。コートの下に鉄砲を隠しています。