- 前原利行
- 東京出身、神奈川在住。90年代半ばにバックパッカーで世界放浪したことをきっかけに、旅行ライターの道に。ガイドブック、雑誌、ウエブサイトなどで取材やライティング、編集を担当。行った国は90ヵ国以上だが、最近は国の数が増えないことと体力の低下に悩んでいる。他にも映画や音楽の仕事もちょこちょこしている。
出発エリアをに変更しました。
ショパン博物館はクラクフ郊外通りから脇道に5分ほど入ったところにある
ポーランドを代表する作曲家ショパン。ショパンがポーランドで暮らしていたのは20歳までの間ですが、ポーランドでは自国を代表する偉人として讃えられています。首都ワルシャワの空港の名前も「ワルシャワ・ショパン空港」ですし、ポーランドで行われる音楽の世界三大コンクールのひとつの名も「ショパン国際ピアノコンクール」とショパンの名を冠しています。今回紹介するのは、ワルシャワでショパン好きにおすすめの「ショパン博物館」です。
ショパン博物館があるのはワルシャワ中心部、旧市街へ向かう観光客も多く通るクラクフ郊外通りから脇道に5分ほど入ったところです。クラクフ郊外通りも、ショパンが住んでいたカジミエシュ宮殿(現ワルシャワ大学の構内)やクラジンスキ宮殿(現チャプスキ宮殿)、そしてショパンの心臓を安置している「聖十字架教会」があり、このショパン博物館の近くにもショパン音楽アカデミーもあるなど、この界隈はショパンづくしのエリアです。博物館は入場制限があるので(1時間に70人)、混みそうな繁忙期にはオンライン予約をしてから行ったほうがいいでしょう。
新しい博物館なので、展示も工夫されている
ショパン生誕200年を記念して2010年に開館したショパン博物館では、3つのフロアにわたりショパンの生涯がたどれるようになっています。家族の肖像画、ショパンの才能が花開いたパリのサロンの再現、最後に使ったピアノ、ショパンの日記、そしてデスマスクなどショパンにまつわる品々のほか、パネルによる説明、視聴覚ツール、インタラクティプツールなど展示は充実しています。地下一階には、ショパンの左手のレプリカや譜面、そしてショパンの曲が聴けるオーディオルームがあります。筆者はここでしばらく、ショパンの曲をいろいろと聴いていました。
このショパン博物館を出て東側には、ショパンと恋人のジョルジュ・サンドを描いた壁画があります。これも一緒に見ていってくださいね。ポーランドにはもうひとつ、ショパンの生地であるワルシャワ近郊のジェラゾヴァ・ヴォラにもショパン博物館があります。またワルシャワではワジェンキ公園のショパン像の前で夏に行われるショパン・コンサートのほか、通年でショパンの曲の生演奏が聴けるピアノサロンも開かれています。こちらのスケジュールは観光案内所で聞いてみましょう。
※この情報は2020年11月現在のものです。内容には変更があるかもしれないので、最新情報は該当のホームページなどでご確認ください
●フレデリック・ショパン博物館
[公式HP] https://nifc.pl/en//
[開館]11〜19時、月曜定休
[料金]無料
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2021/01/04)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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