ロープウェイで1000m上って楽々山頂へ

トレッキングの穴場タトラ山地で、ポーランド・スロバキア国境の稜線を歩くために、ロープウェイで国境にそびえる1987mの大カスプロヴィ山の山頂を目指します。麓のKuznice(標高1014m)から歩く健脚なポーランド人を尻目に、私は楽して一気に1000m近くショートカット。山頂駅にはカフェテリアや土産物屋があります。体力に自信のない人でも、この周辺を散策し、カフェのテラスでのんびりビールでも飲んでからまたロープウェイで降りれば、手軽に素晴らしい絶景を満喫できるでしょう。土産物屋で絵葉書を買うと、記念スタンプを押してもらえますよ。

絶景!ポーランドとスロバキアの国境でトレッキング(後編) 絶景!ポーランドとスロバキアの国境でトレッキング(後編)

国境をまたぐ峰々の絶景に感動

建物を出ると、目の前にはなんともスケールの大きい雄大な風景が広がります。左右に両国の国境となっている稜線が伸び、正面にはスロバキア側の峰々がいくつもそびえています。眼下に切れ込んだ深い谷には、針葉樹の森が広がっています。ひとりでもついつい「うわーーー!」と声をあげてしまいましたが、こういうときは感動を分かち合える相棒がいたらなーと思います。西に向かって稜線を歩き始めると、足元にはあちこちに高山植物のかわいらしい花が咲き乱れています。ルンルンとスキップでもしたくなりますが、両側は深い谷。慎重に歩きましょう。

十字架の立つピークから眺める360度の絶景

大カスプロヴィ山から西に稜線を2時間ほど歩くとKondracka Kopaという分岐にたどり着きました。そこから北に折れて、山頂に十字架が立つGiewontのピーク(1894m)を目指します。道々、カトリックのシスターが、あの服装のままトレッキングシューズを履いて山歩きしている姿を何度か見かけました。そういえば、いまだにポーランド国民から慕われている前ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世も、若い頃はタトラ山地を歩いたそうです。さて、Giewontのピークまでは、最後にくさりを伝って急なt“がれ場”を登らねばなりません。ここで前日に買ったストックが登場。おかげで手だけで登るよりはるかに楽にピークに到達できました。

しかし下り道は辛かった!!

Giewontのピークからの360℃の眺めは、筆舌に尽くしがたい絶景でした。やっぱり山はいい!!大満足と達成感に胸を熱くしながら、ぼちぼち下山することにしました。しかし、これが甘かった。楽してロープウェイで登ってしまいましたが、麓との標高差は1000m以上あるのです。ということは、ひたすら1000m石ころだらけの道を下り続けねばなりません。ここでまたあのストックが奇跡の活躍を見せ、よろよろとどうにか麓まで下りられました。ポーランドのタトラ山地は、スイスよりはるかに物価が安く、山のなかの標識もしっかり整備されて歩きやすい、山好きな人におすすめの穴場スポットです。私も懲りずにまた次のシーズンに行こうと思っています。