俗世から隔離された、森のなかの宮殿ホテル

ポルトガルの広大な森の中にたたずむ美しい宮殿に泊まる。うーん、ロマンティック!! ポルトガルが好きでヘビーリピーターの私、いつもは節約旅行派ですが、「ブサコ・パレス・ホテルPalace Hotel do Bussaco」に泊まるときは、ちょっとだけおしゃれをしていきます。大学都市コインブラから北に30kmのブサコ国立公園の中にたたずむブサコ・パレス・ホテルは、17世紀に建てられたカルメル会派の修道院と、19世紀末に修道院に隣接して建てられた、王家の狩猟のための宮殿でした。元は女人禁制の修道院の土地だっただけに、今でも俗世から閉ざされた雰囲気が漂っています。

ポルトガルの森の奥にたたずむ宮殿ホテルでロマンティックな一夜を! ポルトガルの森の奥にたたずむ宮殿ホテルでロマンティックな一夜を!

優雅な外観とユーモラスなガーゴイル

ブサコ・パレスは、完成直後に王制が廃止され、ほとんど使われることなくホテルに転用されました。ポルトガル独特のネオ・マヌエル様式の建物の装飾は繊細で華麗で、大航海時代の船のロープや鎖、航海にまつわる地球儀や異国の動植物などのデザインで埋めつくされています。私がこの建物で好きなのは、建物の上部についているガーゴイルの像。ガーゴイルとは怪物などをかたどった彫刻で雨どいの役割を果たし、古い宮殿や大聖堂などによく取り付けられています。この宮殿のガーゴイルたちはとてもユーモラスで表情豊かなのが特徴で、ホテルの売店で写真集が売られているところを見ると、ファンは私だけではないようです。

豪華なダイニングで門外不出のワインを味わう

エントランスホールの大階段の壁は見事なアズレージョ(タイル)の壁画で飾られ、ダイニングは美しいアーチを描く窓や天井の華麗な装飾がとても豪華な雰囲気を漂わせています。こういうところにいると自然と背筋が伸びてきますね。ブサコ・パレスでは今でも古式ゆかしい製法でワインを作っていて、その門外不出のワインはこのホテルでしか飲むことができません。2004年には日本の皇太子殿下がこのホテルに2泊し、料理とワインを楽しまれたそうです。ワイン好きの人は訪れる価値ありですよ。もちろんショップでも販売しているので、お土産にもおすすめです。

ブサコの森を歩いてみよう

ホテルの周辺にはいくつかのウォーキングコースがあり、フロントで日本語のウォーキングマップをもらえます。ブサコの森には、大航海時代に世界の七つの海で活躍した航海士達が持ち帰った各大陸の木が植えられているのだそうです。コースのひとつ「聖なる道コース」は、途中14か所に小さな礼拝堂があり、中は聖書の場面が等身大の人形で表されています。コースの終点にはクルス・アルタと呼ばれる展望台があり、鬱蒼とした森と宮殿、遠くにはコインブラの町まで見渡せます。ブサコ・パレスを訪れるなら、お昼早めに到着して、美しい建物とブサコの森を散策する時間をたっぷりと取るようにしたいですね。