ポルトガルのスペシャルな国営ホテル

ポルトガルには「ポザーダ」というスペシャルなホテルがあります。国営のホテルで、修道院や古城など歴史的な建築物が使われていたり、風景のいい場所に建てられたりしている特別なホテルです。B「ポザーダ・レジオナル(地方のポザーダ)」、C「ポザーダ・エン・ゾーナ・イストリカ(歴史的ポザーダ)」、CH「ポザーダ・エン・モヌメント・ナシオナル(国の記念物のポザーダ)」という分類があり、ポルトガルを旅する人には、このポザーダに泊まり歩くことを楽しみにする人もいるほどです。ポルトガル全土で45軒のポザーダがあります。ポザーダによって宿泊料金は異なりますが、驚くような高額というわけではなく、ツインで100〜200ユーロといったところです(平日・土日またはシーズンによって異なります)。考えようによってはお得なホテルです。

ポルトガルで修道院のホテルに泊まる ポルトガルで修道院のホテルに泊まる

修道院を改装したポサーダ「ポサーダ・ドス・ロイオス」

例えば、リスボンから東へおよそ100kmのところに旧市街が世界遺産に登録されているエヴォラという街があります。そこのポサーダ「ポサーダ・ドス・ロイオス」は、15世紀の修道院を改装したもので、僧房はそれぞれ違った飾り付けになっています。全部で36室。ここはポルトガルのポサーダの中でも特に人気があり、C「ポザーダ・エン・ゾーナ・イストリカ(歴史的ポザーダ)」に分類されます。もともと修道院なので、客室は狭いのですが、石の階段やアーチを描いた廊下が実に美しく、中世の雰囲気が薫り高く漂っています。

世界遺産の歴史地区で優雅な朝食を

エヴォラの旧市街は中世の面影を残す歴史地区として世界遺産に登録されています。ポザーダはその中心部に位置します。部屋の窓からは、2〜3世紀にかけてローマ人がつくったディアナ神殿が見え、堂々とした大聖堂もすぐそばにあります。ポザーダそのものが世界遺産に登録されてもおかしくないほどの建築物で、歴史地区の一端を担っているというわけです。ポザーダの朝食は、中庭に面した豪華な廊下の一画にすえられたテーブルで。マヌエル様式の豊かな装飾に囲まれてとる朝食は、優雅な中世の雰囲気を堪能できることでしょう。