世界遺産ジョロニモス修道院が発祥

「エッグタルト」と言った方が、聞き覚えある人も多いかと思いますが、発祥の地ポルトガルでは、「パステル・デ・ナタ」と呼ばれています。「ナタ」とはクリームのことで、パイ生地のタルトにカスタードクリームが入ったデザート菓子のこと。実は、地元ではもう一つの別名、「パステル・デ・ベレン」とも呼ばれています。リスボンの中心から西へ行ったところにある地区、べレンが発祥だからです。この地区へはトラム(路面電車)15番で行くことができます。

世界のデザート〜 ポルトガル発の一口で、幸せ一杯になるスイーツ 世界のデザート〜 ポルトガル発の一口で、幸せ一杯になるスイーツ

受け継がれた昔ながらレシピを守る、老舗の店

ベレン地区にはリスボン観光に欠かせないモニュメント、世界遺産のジェロニモス修道院があります。パステル・デ・ナタは、そこの修道女たちが考え出したデザートというわけです。その後、それを最初に販売したのが「ベレン洋菓子店(Casa Pasteis de Belem)」で、現在でも修道院から受け継がれたレシピでパステルを作って販売しています。旅行した際にこのお菓子屋に行ってみると、とてもにぎわっていました。店内は迷子になりそうなほど広く、皆が注文する物もほぼ同じなので回転が早く、空席を簡単に見つけられました。

お好みでシナモン粉か粉砂糖をかけて

注文した、パステル・デ・ベレンとカフェ・ラテが運ばれてきました。パステルを手に取るとほんのり温かく、出来立てのようです。テーブルにあるシナモン粉、粉砂糖を好みでかけることができます。食べてみると、高温のオーブンで焼いているからでしょう、口の中でパリパリという音がしました。そして、中央部のカスタードクリームがとろとろ。一口食べただけで、ほっこり幸せになるデザートとはこれのことだな、感激。一人3個ずつ注文しましたが、あっと言う間に平らげてしまいました。

ポルトガルらしいアズレージョのタイルに囲まれた店

結局、注文しただけでは食べ足りずに、入口で土産用を買って帰ることにしました。時間が経ってしまうとパリパリ感は減っていましたが、しっとりとした美味しさにいい感じに変化。クリームも落ち着いて、悪くありません。ちなみに、広大なこの店の中で、製造工程も見学ができました。店の壁は伝統工芸のアズレージョのタイルが張られています。ポルトガルらしい雰囲気の中、伝統菓子を食べられるなんて最高の贅沢。お持ち帰り用を入口で購入するより、店内で飲食していくことをおすすめします。