アズレージョに絵付けしてみる

ポルトガルの伝統工芸であるアズレージョ(装飾タイル)の工房見学。素焼きのタイルを作る工程を見せてもらったら、いよいよ私も絵付けに挑戦です。デザインは自分のオリジナルでもいいし、工房に用意してあるデザインを選んでもOK。私は伝統的な柄の中から小鳥の絵を選びました。白い釉をかけたタイルにトレーシングペーパーを使って下絵を写します(これはスタッフの方がやってくれました)。色はアズレージョの基本、青一色です。線を描くための濃い青と、線の中を塗るための薄い青の色水が用意されました。器の中の水は紫色ですが、焼くとこれがあの青色に仕上がるのだとか。

リスボンからの日帰り旅『アズレージョの工房と絶品ワインのワイナリー訪問』(その2) リスボンからの日帰り旅『アズレージョの工房と絶品ワインのワイナリー訪問』(その2)

アズレージョの絵付け職人になりたい!

タイルをパレットに立てかけて、絵付けを始めます。輪郭の細い線を滑らかに書くのは本当に難しい!! 私は昔、書道を習っていたので、筆の扱いはまだ慣れている方だと思うのですが、どうしても手ぶれしてしまいます。それでも、スタッフの女性には「なかなか上手よ!!」と褒めてもらえました。彼女たちが描いているアズレージョは私のものよりはるかに複雑で細かいデザインです。絵付けの様子を見学していると、手ぶれしないように、木の棒で手を支えながら描いていました。元々地味な作業が好きな私、アズレージョの絵付け職人になりたいなあと思いながら彼女たちの作業をしばし見つめていました。

小さくても世界に知られた工房だった

私が描いたアズレージョは翌日には焼きあがるとのことでしたが、ここまでまた来るのが面倒だったので、スペインの自宅まで郵送をお願いしました。ご主人は最後に、作業場に置いてあったいくつもの大型の花瓶を指して、「これはリスボンのアメリカ大使館に依頼されたものなんだよ」と言いました。確かにアメリカ大使館の名が入っています。以前はマカオのMGMホテルのアズレージョも手がけたそうで、こんな辺鄙な村にある小さな工房ですが、その実力は世界中に知られているようです。

ショップのアズレージョをお土産に

今回お邪魔したアズレージョの工房「サン・シマオン・アルテ」、敷地の入り口にはショップもあります。私が訪れたのは11月だったので、お土産にクリスマスの絵柄のタイルと、ブタの絵柄のタイルを買いました。ご主人にお礼を言って工房をおいとましたら、さあ、次は有名な地元のワイナリーに行ってみることにしましょう。ヴィラ・ノゲイラ・デ・アゼイタオンまで、来た道をまた20分ほど歩いて戻ります。さっきは気がつきませんでしたが、道の横にはブドウ畑が広がっていました。(その3に続く)