リスボン観光の基点はロシオ広場から

ポルトガルのリスボンは、公共の交通機関を使って街歩きをするのに、手頃な広さです。1日あれば、世界遺産や絶景、下町の雰囲気まで味わえるのです。街歩きの基点となるのはロシオ広場です。周囲にはホテルも集まっていますので、リスボンのホテル探しは、この界隈を中心にして考えるといいでしょう。歴史を感じさせる建物は、白い壁とオレンジ色の屋根瓦が特徴で、洗練された感じです。まず目指すのは、サンタ・ジェスタのエレベーターです。起伏の多いリスボンならではで、町中の移動にエレベーターがあるのです。運賃は5ユーロで、時間帯によっては混雑しますので、朝いちばんで出かけたほうがいいです。この時、リスボアカードを持っていれば入場料は無料になります。このリスボアカードは公共の交通機関だけでなく、約80カ所の観光スポットが無料になるのです。24時間券で18.5ユーロ(2016年)。上手に使いこなしましょう。

地図を片手に、ポルトガルのリスボンの街歩き〜世界遺産から絶景、下町を歩く(その1) 地図を片手に、ポルトガルのリスボンの街歩き〜世界遺産から絶景、下町を歩く(その1)

エレベーターを出ると町に続く不思議

エレベーターからの眺望は抜群です。眼下にロシオ広場がきれいに見えます。上に到着したら、廊下でカルモ教会につながり、その先に町が広がっています。なんだか不思議です。階段上の坂道を下って行きます。ほどなく見えてくるのが白くこじんまりとした造りのサン・ロッケ教会です。内部は外観とは対照的に、バロック様式の絢爛豪華な装飾がほどこされており、礼拝堂にまで足を延ばすと、ポルトガル特有のブルーのタイル(アズレージョ)が目を引きます。この教会には、1584年に天正遣欧使節で訪れた4人の日本人少年たちが宿舎として泊まりました。当時の日本人少年たちの目には、リスボンの町はどのように映ったのでしょうか? そして帰国後、彼らを待っていたのが、キリスト教に対する弾圧でした。遠藤周作の名著『沈黙』は、それよりも少しあとの時代の話ですが、信仰に殉じるかで苦悩する人間を描いた作品です。2017年にはスコセッシ監督によって映画化されました。

街歩きには、発見の楽しみもある

サン・ロッケ教会から2、3分のところ、ほんの小さな緑の公園内にあるのがサン・ペドロ・アルカンタラ展望台です。ポルトガルはどこでもそうですが、ここにもある鉄製の柵の装飾がきれいです。町を彩るほんの些細な部分に文化と歴史が感じられます。そんなところにも街歩きの楽しみにがあるのです。展望台からは、赤レンガ屋根の連なりとテージョ川、サン・ジョルジェ城が一望できます。西日に輝く夕刻の眺めが美しいと言われています。カフェもありますので、ちょっとひと休みしていいかもしれません。そしてすぐそばにあるケーブルカーのグロリア線サン・ペドロ・アルカンタラ駅から下ります。黄色の車体に、小さい車内、木造の内装はぬくもりがあって、まさに市民の足です。とてもかわいいですね。レスタウラドーレス広場駅で下車、ラブラ線に乗り換えて、ロシオ広場に戻ります。(その2へ続く)