テルセイラ島とはどんなところ?

「世界遺産もある北大西洋の穴場、アソーレス諸島の旅」その1からの続きです。テルセイラ島は、リスボンから飛行機で約2時間半。カナダやアメリカからの便もあるほか、夏期には他の島とフェリーも結んでいます。人口は約5万6000人で、島は東西29km、南北18km、面積は約400平方キロ。人口は諸島で2番目ですが、町と言えるのは島の南にあるアングラ・ド・エロイズモ(「英雄の湾」の意味)と、東にあるプライア・ダ・ヴィクトリアの2つだけです。島が発見されたのはアソーレス諸島で3番目だったので、「テルセイラ(3番目)」という名がつけられましたが、諸島で最初に町が建設されたのはこのアングラ・ド・エロイズモで、かつてはアソーレス諸島の首都も置かれていました。

世界遺産にも登録されているアングラ・ド・エロイズモの街並み 世界遺産にも登録されているアングラ・ド・エロイズモの街並み

かつての要塞跡にあるホテルに宿泊

テルセイラに着いたのはもう日暮れ近く。空港は小さいながらも観光客に必要なものは揃っており、観光案内所で地図をもらいました。レンタカーを借りて、ホテルに向かいます。宿泊ホテルは、アングラ・ド・エロイズモの湾に面したサン・セバスチャン要塞の敷地内にあるものでした。湾を囲むようにいくつかの要塞の跡がありますが、これは海賊たちの襲撃から町を守るために建てられたものです。オフシーズンのせいかホテルのレストランはガラガラでした。

19世紀の街並みが残る世界遺産アングラ・ド・エロイズモ

2日目の翌朝、要塞を散歩した後、アングラ・ド・エロイズモの町へ向かいました。この町は寄港地として19世紀まで栄えていましたが、やがて蒸気船の発達により衰退していきます。1980年には町を地震が襲い、多くの建物が倒壊。しかし住民の努力によって町は復興し、1983年にはユネスコの世界遺産にその景観が登録されました。車を止めて町を歩いてみます。16世紀創建のサンティッシモ・サルバドール教会、多くの修道院跡、広場に面した19世紀の市庁舎など、19世紀の街並みがそこには残っていました。ただ、古びた感じがしないのは、地震後に再建したり、修復されたりしたからでしょう。

牧草地が広がる島の内側

それから私たちは町を見下ろす南のブラジルの丘へと移動しました。曇ってはいましたが、十字架を掲げた塔のある展望台からは町の全景が見渡せました。その後、島をドライブしながら私たちは内陸へと車を走らせました。火山島なので土壌はあまり豊かではなく、火山岩を積んだ垣根で区分けされた牛の放牧地が多いです。途中の村でランチを食べ、私たちは鍾乳洞へと向かいました。

洞窟見学をした後、空港へ

火山島であるテルセイラには洞窟がいくつもありますが、深さ100m以上ある石灰岩の洞窟の「Algar do Carvao」は観光客向けに整えられているもので、洞窟は適度にライトアップされており、底には池もありました。洞窟見学後、次の島へ向かうため私たちは空港へと向かいましたが、偶然、お祭りをしている村を通り過ぎました。実はテルセイラ島はフェスタ(祭り)の闘牛で有名なんですよね。この島の闘牛は町の通りに牛が放たれ、それを傘でつついたりする程度のものとか。牛も殺されることはなく、終わった後は再び農場で飼われるようです。(その3に続く)