リスボンの町に走る市電の歴史

ポルトガルのリスボンでは、石畳の細い路地を今でも路面電車が走っています。その歴史は、1901年に馬車鉄道から電気化されて以来のもの。今もリスボンの人々に、親しまれ続けています。ただし以前は数多く路線が、今では5路線まで減少。それでも観光客のルートには残っており、リスボン観光の名物です。町全体がアミューズメントパークで、それをレトロな車両に乗って周遊しているようです。車窓からは、哀愁漂うリスボンの町並みを眺めることができます。「丘の町」と呼ばれるリスボンは、急な坂道も多いので、便利な乗り物でもありますね。

路面電車で周遊する、哀愁漂うリスボンの町 路面電車で周遊する、哀愁漂うリスボンの町

町並みにとけあうレトロな路面電車

28番に乗ると、主要な観光ポイントをおさえているので、リスボンの町を市電で周ることができます。ルートは、旧市街の繁華街バイシャ地区からスタートし、大聖堂カテドラル、展望台を通ってアルファマ地区まで。レトロな車両がカテドラルの真ん中を潜り抜けていく姿は、つい写真を撮りたくなるスポットですので、お見逃しなく。道幅すれすれの、車一台がやっと通れる狭い路地を通ったり、単線区間では、対向電車を待つために一時停車することも。まさに、想像していた通りの路面電車の旅を味わえるでしょう。

15番に乗って、ジェロニモス修道院へ

ジェロニモス修道院は、世界遺産にも登録された、観光客に人気スポットです。中心地から少し離れたベレン地区にあり、電車やバスでも行けますが、私は路面電車で行きました。フィゲイラ広場から15番に乗って30分ほど。少し時間はかかりましたが、車窓からの風景も楽しみにながら行くと、そんな旅路はあっという間。停留所が分からなくても、ドーンっと巨大な白い建物が見えたので、修道院だとすぐ分かりました。外を眺めながら進むので、降り間違えることもなくて便利。この区間は新型車両が走っていて、座席もゆったりです。

マニアックな方には、市電博物館も

リスボンの町を市電で周って、その虜になったあなたにお勧めなのが、リスボン市電博物館(Museu da Carris)。市電ファンには見逃せないスポットです。市内の路面電車を運行する「Carris」社が運営しています。展示は、資料館と車両展示館の2館に分かれていて、その間を専用の旧車両に乗って移動できます。バスや市電に乗っている昔の人々の写真や古い切符、車掌の制服なども展示されています。展示されている旧車両に、乗車することができるものもあります。電車ファンならずとも、訪れてみると面白いかもしれません。