クリスティアーノ・ロナウドの故郷マデイラ島

現在住んでいるバルセロナでは日陰者の身ですが、私はレアル・マドリードのファンです。2014年2月、リーグ戦24試合目を終えた時点で宿敵バルサがまさかの3連敗、レアルが首位に立ちました(喜)。我がレアル・マドリードの華、今年1月に2度目のバロンドールを受賞したクリスティアーノ・ロナウドは、ポルトガルのマデイラ島出身です。2009年に私がマデイラ島を訪れたときは、お世話になったガイドのお兄さんが「真っ赤なフェラーリを島で見かけたら、それはクリスティアーノだよ」と教えてくれました。彼がこれまでに獲得したトロフィーなどを展示する記念館が、故郷マデイラ島に設立される予定です。

世界遺産の森とワインとクリスティアーノ・ロナウド 〜ポルトガル・マデイラ島(その1)〜 世界遺産の森とワインとクリスティアーノ・ロナウド 〜ポルトガル・マデイラ島(その1)〜

世界遺産に登録された太古の森

まだまだ日本では馴染みのないポルトガルのマデイラ島は、リスボンの南西約1000kmの大西洋に位置します、といってもいまひとつピンときませんよね。ユーラシア大陸よりもむしろアフリカ大陸に近く、モロッコの西に浮かぶ島です。マデイラ島のさらに南にはスペイン領カナリア諸島があります。“マデイラ”とはポルトガル語で“木”を意味し、その名の通り、緑豊かで風光明媚な常春の島です。温帯から亜熱帯までの様々な植生が見られ、太古の姿を今にとどめる世界最大のラウリシルヴァ(照葉樹林)は世界遺産に登録されています。ヨーロッパ大陸では氷河期に失われてしまった、4000万年前の照葉樹林原生林が今も残る非常に重要な森なのです。

ヨーロッパの憧れのリゾート「大西洋の真珠」

年間の平均気温が20℃前後という温暖な気候に加えて、燦々と輝く太陽と青い海、豊かな自然に囲まれた風光明媚なマデイラ島は、「大西洋の真珠」と謳われ、ヨーロッパの人々憧れのリゾートアイランドです。中心の町フンシャルのラヴラドーレス市場は1・2階が吹き抜けになっていて、本土では見られない南国の珍しい花やフルーツが並び、南国情緒が溢れています。花はマデイラ島の収入源の第4位を占め、市場で花を売る女性たちが着ているマデイラの伝統衣装は、白いシャツに赤いベスト、縦じまの赤のスカートがとってもラブリー。割とお年を召した花売り娘たちですが(笑)、こんなかわいい衣装を堂々と着こなしていて、とても似合っているんですよね。

シェークスピアのおすすめ「マデイラワイン」

マデイラ島は温暖な島ですが、海抜1750mの山があり、標高による気候の違いを利用して様々な高貴種ブドウが栽培され、ワインの一大名産地として知られています。かの文豪シェークスピアが「命と引き換えにしてもいい」と絶賛したほどのマデイラワインは、酒精強化ワインと呼ばれ、世界の三大酒精強化ワインのひとつとされています。アルコール度数が20%前後と普通のワインより高く、辛口のものは食前酒に、甘口のものはデザートワインとして飲まれます。マデイラワインは加熱処理を施しているのが特徴で、これによって長期保存が可能となり、開封して常温の空気に晒してもほとんど劣化しません。口に含むと甘〜いブドウの香りが鼻を抜け、ついつい微笑んでしまうような至福の一杯。これは飲んでみなければわかりません!