歴史的建造物が国営ホテルに

スペインの「パラドール」、ポルトガルの「ポザーダ」は国営のホテルチェーンで、国内の歴史的建造物を修復、維持、活用する目的でスタートしました。古城のパラドールやポザーダは眺めのよい美しい場所に建っていて、古いタペストリーや骨董品が置かれた建物の内部には、中世の時代にタイムスリップしたかのような雰囲気が漂います。古城に泊まって歴史とロマンを感じる一夜を過ごし、付設のレストランでその土地の郷土料理やワインに舌鼓を打つ、贅沢なひと時を是非体験してください。

歴史ある古城に泊まろう −スペイン・ポルトガルの国営ホテル− 歴史ある古城に泊まろう −スペイン・ポルトガルの国営ホテル−

ポルトガルで最も美しい城壁の町「オビドス」

「谷間の真珠」と呼ばれ、中世の面影を色濃く残す小さな城塞都市オビドスは、小高い丘の上に建ち、城壁に囲まれたポルトガルで最も美しい村のひとつです。リスボンから日帰りで訪れる人が多いですが、街灯が灯って、日帰り客が去った後のしんとした夜のオビドスはなんともロマンチック。1泊するのにおすすめなのが、15世紀の古城を改装したポザーダです。全17室の小さなお城で、非常に人気が高く予約が取りにくいので、旅程が決まったらできるだけ早めに予約してみてください。塔の上の展望台から見る夕日と夜景、朝日は絶景です。

アンダルシアにある絶景360度の古城「ハエン」

アンダルシア地方の町ハエンから望む、細長い丘の上に聳える石造りの重厚な12世紀の古城、サンタカタリーナ城は、360度の絶景を誇ります。平原を地平線まで見渡すなんて、日本では出合えない風景ですね。十字架の展望台からの眺めはまさに絶景。雲が低く感じられます。館内の装飾は豪華ではありませんが、いかにも中世の無骨な城といった雰囲気が漂います。中でもレストラン横のラウンジはユニークで、20mの高さの円錐形の天井を持ち、タペストリーや古い絵が飾られています。コルドバとグラナダの間に位置するので、グラナダ観光の後にハエンのパラドールに泊まり、翌日コルドバに向かうといいでしょう。

ディニス王が王妃のために建てた荘厳な城「エストレモス」

エストレモスは、白い壁とオレンジの屋根の家並みが美しい、ポルトガルのアレンテージョ地方にある城塞都市です。城壁に囲まれた13世紀のままの「上の村」と、人々が暮らす「下の町」から成り立っていて、「上の町」の古城がポルトガルで最も美しいと称されるポザーダとなっています。壮麗な白亜の古城の館内は、古い宗教画や歴史を感じさせる調度品が置かれ、まるで美術館のようです。ポザーダから見渡す中世の白い町並みと穏やかな丘陵の景色、夕日の美しさは格別です。歴史を感じるスイートルームは、もしかしたら800年前にイザベル王妃が使っていた部屋かもしれませんね。