女神レメディオスの祝祭でにぎわう小さな町

ポルトから東へ約70kmのところに、ラメーゴという小さな町があります。人口は約1万7000人。ポルトガルではワインとハムの名産地として知られたところですが、ジグザグの長い階段があるバロック様式の教会、ノッサ・セニョーラ・ドス・レメディオス教会があることでも有名です。ポルトガルで最も美しいバロック教会ともいわれていますが、この教会は医学や薬の女神、聖女レメディオスを祀っています。ポルトガルを代表する巡礼地のひとつに数えられ、毎年9月に行われる「レメディオスの祝祭」に多くの巡礼者が訪れ、700段もの長い階段を上って教会に参拝します。

ポルトガル北部ラメーゴの700段の階段を上って行く教会と博物館 ポルトガル北部ラメーゴの700段の階段を上って行く教会と博物館

長い階段の途中で美しいアズレージョを楽しもう

下から教会までの高度差は約150mありますが、年配の女性でもゆっくり上っている姿を見かけることでしょう。長い階段を折り返すたびに見事なアズレージョ(装飾タイル)が飾られているので、それを見ながらゆっくりと上ることをお勧めします。この教会は1771年に建造された花崗岩の教会で、正面は装飾豊かなバロック様式ですが、内部は意外に簡素な造りです。お祭りの時以外はとても静かなところで、訪れる人もまばらです。教会から見渡せるラメーゴの街はとても美しく、一休みするのにもってこいです。

小さいながらも充実したラメーゴ博物館は見逃せない

教会を下りたら、ぜひお立ち寄りいただきたいのが、ラメーゴ博物館です。小さな博物館なので見逃しがちですが、ここの展示はかなり充実しています。16世紀のマジョリカ陶器によるアズレージョや、絢爛豪華なバロック様式の祭壇も実に見事なものですが、圧巻は何といっても巨大なタペストリーです。高さ3m、幅4mはあろうかという巨大なタペストリーに精密な絵画が織り込まれていて、いったい何人の人間がどれほどの時間をかけて織ったのだろうかとため息が出ます。ここに来たら、ぜひお見逃しなく。