ポルトガル観光で絶対に見たいタイル装飾アズレージョ

「アズレージョ」は北アフリカからスペインへ、スペインからポルトガルへとムーア人によって15世紀ごろに伝えられた装飾タイルです。言葉ではいまいちピンとこなくても、白いタイルの上に青いエキゾチックな模様が描かれているのを見れば「これのことか」とおわかりになる方も多いでしょう。世界遺産都市シントラのシントラ宮殿の「アラブの間」のアズレージョがポルトガルに現存する最古のものとされますが、それ以外にも家屋や駅、教会など、ポルトガルを観光しているといたるところで目にされると思います。今回はポルトガル第二の都市にして人気観光地のポルトにある、素晴らしいアズレージョが見られるスポット2ヵ所をご紹介します。

サン・ベント駅の玄関ホールに広がるアズレージョ サン・ベント駅の玄関ホールに広がるアズレージョ

100年の歴史を誇るサン・ベント駅

ポルトガルの他都市から列車でポルトに訪れる方はまず、ポルト・カンパニャン駅に到着することになりますが、そのすぐ一駅となりにあるのが、1916年に操業を開始した「サン・ベント駅」です。この駅の玄関ホールには、1906年に画家ジョルジュ・コラッソに制作された約2万枚ものアズレージョが設置されており、その壮観な装飾に圧倒されます。加えて、このアズレージョは単に模様が描かれているわけでなく、ポルトガル王国が成立した12世紀から15世紀ごろまでの歴史が描かれており、非常に興味深い内容です。駅という場所柄、ピークタイムには混み合いますが、時間帯を見計らってじっくり見たいですね。また、長距離バスでポルトに出入りする方はサン・ベント駅を使う機会はないかもしれませんが、このアズレージョを見るためだけに足を運ぶ価値は十分にあります。人気スポットのドン・ルイス1世橋からも徒歩10分ほどなので、ぜひ訪ねてみてください!

外壁が超巨大アズレージョのカルモ教会

“世界一美しい本屋”の謳い文句で有名な「レロイ・イ・イルマオン書店」からほど近く、ポルト大学の斜向かいに位置する「カルモ教会」にもおすすめのアズレージョがあります。ロココ様式で造られた教会の全体も非常に目を引きますが、その側面(東側)は、1912年に制作された巨大なアズレージョで装飾されており、圧巻です。教会の中に入る前にぜひ、外観にも注目してみてください。またカルモ教会以外にも、教会全体がアズレージョで覆われたアルマス聖堂や、サン・ベント駅と同じジョルジュ・コラッソ作のアズレージョがあるサント・イルデフォンソ教会など、ポルト内には他にも立派なアズレージョがある教会があります。アズレージョをテーマに町歩きをしてみるのも面白いかもしれませんね。