ウラジオストックからハバロフスクへ

ウラジオストックを出発した列車はゆっくりと北上していきます。窓からは粗末な木造の小屋が数多く見えます。昔のシベリア鉄道の旅行記を読むと、このような小屋があると書いてありますが、今でもそれは変わらないようです。さらに変わらないのがシラカバの木です。ロシアといえばシラカバが有名ですが、シベリアにはずっとこのシラカバの木々が生い茂っています。シラカバと湿原が広がる極東の大地を、列車はゆっくりと走り続け、24時間後にハバロフスク駅に到着です。

シベリアの大地を駆け抜けるシベリア鉄道9300kmの大旅行(その2) シベリアの大地を駆け抜けるシベリア鉄道9300kmの大旅行(その2)

赤レンガの街並みが続くハバロフスク

ハバロフスクは坂の多い街で、路面電車、バス、トロリーバスなどが走っています。どれもレトロなデザインで、昔のソ連時代のものが今でも使われているようです。街には古い時代の赤レンガの建物が多く、それが美しい街並みを作り出しています。市場では中国製品がたくさん売られており、ここが中国の近くにあることを感じさせます。ハバロフスクのいちばんの見どころはアムール川でしょう。オホーツク海に注ぐ北東アジア最長の川で、全長430kmの大河。冬は凍結して川の上を歩くことができるそうです。ウラジオストックに較べれば静かで落ち着いた街を、立派なロシア正教会を見物しながら、ゆっくりと散歩するのがいいかもしれません。

ハバロフスクを出発してシベリアの永久凍土帯へ

ハバロフスクを出発して、次の目的地はイルクーツクです。そこまで2泊3日。列車はアムール川大鉄橋を渡り、それから延々とシラカバと湿地帯の荒野を走り続けます。そこは永久凍土帯と呼ばれる地帯。といっても地面が凍りついているというわけではありません。夏には日差しで地表面の氷は溶けてしまいます。しかし地中の氷は残っているので、上の溶けた水が地中に吸収されず、地表に湿地となって残っているのです。そのおかげでたくさんの植物が生い茂ることができるというわけです。シベリアの針葉樹林帯タイガを養っているのは、この永久凍土帯なのですね。