今は北極にツアーで行ける時代

地球で最も行きにくい場所というとどこが浮かぶでしょうか? 砂漠の真ん中や高い山脈も浮かぶでしょう。今回紹介するのは、そんな場所のひとつ、北極です。地球の“てっぺん”北極点は、多くの冒険家たちも挑んだ場所です。しかし実は現在、北極への観光ツアーはたくさん組まれているのです。その多くは「北極圏」やその周辺ですが、わずかですが「北極点」を目指すツアーもあるのです。それでは、北極についての基本的な知識と、どんなツアーがあるかをこれから紹介していきましょう。

ツアーでも行ける北極 その1 北極はどんなところ? 意外に知らない南極との区別 ツアーでも行ける北極 その1 北極はどんなところ? 意外に知らない南極との区別

北極と南極の違いとは?

よく北極と南極のイメージが混じっている人がいますが、大きな大陸である南極とは異なり、北極の大半は基本的に「北極海」と呼ばれる海です。南極は、内陸では高さ2000メートル以上の標高があるオーストラリア大陸ぐらいの大地とイメージしてもらえればいいでしょう。南極は陸地なので(表面は凍っていますが)気温は非常に寒く、南極点の平均気温は真夏でもマイナス20度以下。そのため観測基地の多くは、沿岸部にあります。一方、北極は海に浮かぶ氷の上に続く世界なので、氷山などはありますが、基本的には海抜ゼロメートルの平らな氷原が続きます。また、氷上はマイナスの気温の世界でも、凍らない海中の水温はそれ以下には下がらないので、いくら寒くても南極ほど気温が低くはなりません。

いくつかの国の領土となっているのが北極

海が多い南半球と異なり、陸地が多い北半球では北極圏にも大陸の端が被り、島々もあります。そのため、北極は多くの国々の領土から構成されています。南極条約によって、「どこの国にも属さない」とうたわれている南極とは大きく違いますね。北極圏に領土がある国は、ロシア、アラスカ(アメリカ)、カナダ、グリーンランド(デンマーク)、ノルウェーですね。なので観光に行くためには、どれか(もしくはいくつか)の国の領土で観光することになります。次に、北極にはどんな生き物が暮らしているかをみてみましょう。(その2につづく)