シベリア鉄道9300kmの大旅行へ出発!

極東アジアからヨーロッパ・ロシアまで、広大なシベリアの大地を駆け抜ける9300kmの鉄道旅行は、多くの旅人を誘う夢の鉄道旅行です。そのシベリア鉄道の旅をご紹介したいと思います。ルートは、日本を出発して、極東の大都市ウラジオストックへ。ここからシベリア鉄道の旅が始まります。古都ハバロフスク、バイカル湖のイルクーツクに立ち寄って、終点のモスクワへ。さあ、6泊7日の大鉄道旅行に出発しましょう。

シベリアの大地を駆け抜けるシベリア鉄道9300kmの大旅行(その1) シベリアの大地を駆け抜けるシベリア鉄道9300kmの大旅行(その1)

日本からウラジオストックへ向かう

日本からロシアのウラジオストックへ向かうのに、最も簡単な方法は、新潟か富山から飛行機で飛ぶことでしょう。新潟からなら1時間20分、富山からなら2時間40分で到着します。時間に余裕がある人には、フェリーで行くことをお勧めします。ウラジオストックは昔からロシアにとって重要な軍港でしたが、現在でもそれは変わりません。船でウラジオストック港へ入ると、ロシア海軍の軍艦が港に繋留されている様子を見ることができるでしょう。フェリーは鳥取県の境港から出ています。韓国に立ち寄りながら約41時間の船旅です。

極東の中心都市ウラジオストック

ウラジオストックはロシア極東部の中心都市です。19世紀末、ロシア帝国時代に開発された街で、今でもその頃に建てられたレンガ造りの建物が残っています。近年はロシア政府が多くの投資を行い、街は年々発展しつつあります。シベリア鉄道の始発駅であるウラジオストック駅の駅舎も、1894年にできたネオ・ロシア様式のクラシカルな建物です。この駅からモスクワ行きの「ロシア号」に乗り込みます。寝台車は1〜3等車があり、1等寝台はコンパートメントに2人、2等は4人、3等はコンパートメントではなく、2〜3段の寝台です。外国人旅行者は2等寝台以上を利用するのが普通です。

長い列車旅行へ、さあ出発!

2等寝台に乗ると、車掌が2枚のシーツと枕カバーを持ってきます(有料)。寝台の下に寝具が収納されているので、カバーをするとそれがこれからのベッド。プラットホームにはモスクワまでの距離9288kmを示す道標が立っています。モスクワまでの線路沿いには小さな道標が1kmおきに立っていて、それで走った距離がわかるようになっています。長い列車旅行の出発は、列車が定刻にがたんと動き出してあっけなくやってきます。発車のアナウンスもベルもありません。ゆっくりと走り出した列車の窓からはウラジオストック湾が見えてきます。海の景色が見えるのはここだけです。