ヨーロッパの小さな首都、リュブリャナ

スロベニアの首都リュブリャナは人口28万人と、首都という割にはとても小さい都市です(ユーゴスラビアから独立したのが1991年と最近)。ただし、コンパクトにまとまった町の中心部は徒歩圏で、治安もよく、なかなか居心地が良いところです。町の雰囲気は、オーストリア=ハンガリー帝国時代の名残か、中欧ヨーロッパらしい落ちついたもので、なかなかオシャレ。なかでも、リュブリャニツァ川を挟んだ新旧両市街の中心のプレシェーノフ広場のあたりは、ムードたっぷりです。

南京錠がたくさん付けられた「肉屋の橋」。よく見ると、変なオブジェも… 南京錠がたくさん付けられた「肉屋の橋」。よく見ると、変なオブジェも…

町の中心にある「三本橋」

さて、この広場に隣接し、三本の橋が架かっています。川だから橋があるのは当然ですが、川幅が50メートルもない小さな川に、密着して3本の橋が架かっているのです。橋の名は、「三本橋」(笑)。中世から何度か建て替えられましたが、中央にある1本がもとからあるものでした。現在あるこの石の橋は、1842年にイタリア人の建築家によって建てられたものです。その後、1930年代に有名な建築家のプレチェニクかが、歩行者用に新たに2本の橋を付け加えたのです。そのユニークな姿は、今では町のシンボル的存在になっています。

橋の欄干にあるたくさんの南京錠は?

この三本橋から川沿いに東へ200メートルほど歩いて行くと、「肉屋の橋」と呼ばれているモダンな橋があります。この歩行者専用橋も、もともとは三本橋同様に建築家のプレチェニクが設計したものでした。しかし着手前にプレチェニクは亡くなり、「幻の橋」と呼ばれていたのです。それが彼の図面を元に、ようやく2010年に完成しました。橋の両脇は床がガラス張りで、下の川が透けて見えるようになっています。印象的なのは、橋の欄干のワイヤーに付けられた多くの南京錠です。私は「いったいなんでここに鍵が」と不思議に思いました。後でその“いわれ”を調べてみると、永遠の愛を誓った恋人たちがここに鍵をかけ、開かないように鍵を川に投げ入れているからだとか。橋には、貝殻やカエルなどの現代アート風オブジェもありました。

リュブリャナのシンボルはドラゴン

この肉屋の橋から川沿いにさらに200メートルほど東に行くと、第3の橋である「竜の橋」があります。この橋はオーストリア=ハンガリー帝国時代の1901年に開通したもので、もともとは「祝賀橋」とでもいう名の橋でした。しかし橋の欄干にリュブリャナのシンボルでもあるドラゴン(竜)の銅像が立っていることから、現在では「竜の橋」と言われるようになったのです。このドラゴンの像は、人気の撮影スポットかもしれません。さあ、リュブリャナに行ったら、この3つの橋は絶対にお見逃しないように!