リュブリャナでいい安宿がないかと探していたら…

この夏(2015年8月)、ヨーロッパの地中海沿いを個人旅行しました。いつもはそれほどきっちり宿の予約はしないほうなのですが、ちょうど時期が観光シーズンの真っ最中だったので、今回は予約してから行くことに。インターネットのホテルの予約サイトで、安いホテルやホステルを探していると、スロベニアの首都リュブリャナの、とあるホステルに目が止まりました。そこは何と、“もと監獄”を改装して、ホステルとして利用しているのです。そのホステルの名前は「セリカ・アート」。場所はリュブリャナの鉄道駅から徒歩5、6分。現代美術館など、アートスペースが集まる一画にあります。旧市街までも徒歩10〜15分と歩いて行ける距離です。泊まった人の感想を読むと、わりと“自由な感じ”で、面白そうです。そこで予約してみる事にしました。

ベッドは部屋の上のほうに付き、下のスペースが使えるようになっていた ベッドは部屋の上のほうに付き、下のスペースが使えるようになっていた

部屋はやっぱり独房?

リュブリャナの鉄道駅からはグーグルマップを見ながら、迷う事なく着きました。ホステルはワイン色に塗られた壁の細長い建物で、1階に受付とカフェ&バーのスペース、くつろぎ室があり、2階と3階が宿泊施設になっています。2階は1〜2人部屋の個室、3階がドミトリー中心でした。私は個室を取ったので、2階の部屋へ。各階とも真ん中にずどーんと長い廊下があって、その両脇に部屋が並ぶという造り。つまり廊下にいれば部屋の出入りはすべて見える、まさに“刑務所”の造りそのまま。部屋は独房を改装したので、かなり狭いです。ただし高さがあるため、ベッドは入口側と奥側の2カ所の2メートルほど高い位置に作られ、その下のスペースが使えるようになっていました。ベッドへ上る木の階段がいつもギシギシしていて、ちょっとスリリングでしたよ(笑)。

部屋はけっこう暑い、真夏の夜

ベッドはかなり天井近くで、起き上がると頭がつきそうで、まあ寝るだけですね。ただ、ベッドが下にある部屋も見かけました。ベッドの手元にライトがあるのは気が利いています。エアコンはなく、床の上に送風機がありますが、“ほぼ2階”のベッドには風が届きません。扉は刑務所を彷彿させる鉄格子と、その外側にある重々しいドアの2つ。このドアを閉めると風が流れないので、8月の夜の部屋はかなり蒸し暑くなりました。そこで、夜は部屋にあったイスをドアに挟んで半分開け放しにし、鉄格子の鍵だけかけて寝ました。

他の宿泊客と交流を深めるにはいい場所

夜暑かった以外は、かなり楽しいホステルでした。共同シャワーも、欧米人は朝に浴びる人が多いので、夜派の私は時間が被らずすみましたし、朝食ビュッフェもまあふつう。近くに売店がないので、1階にバーがあるのは便利でした。部屋は狭いですが、くつろぎスペースが各階にあるので、宿泊客はそこですごしていたようです。ランドリーもあります。また、バーでは日替わりで、カラオケ、手作りハンバーガー大会などイベントを催し、宿泊客の交流を図っていましたよ。そんなわけで、この監獄ホステル「セリカ・アート」、話のタネに泊まってみるのも面白いかもしれませんよ。