カタルーニャのネギ、カルソッツとは

バルセロナを含むカタルーニャ地方には、冬、寒くなると八百屋に並ぶ野菜があります。それは「カルソッツ(Calcots)」という長ネギです。12月になるとぼちぼち見かけるようになりますが、まだ白い部分が細く、甘みが足りません。カルソッツが美味しくなるのは1月を過ぎてから。だいたいイースターの頃まで食べられます。西洋ネギと違ってカルソッツの白い部分は日本の長ネギにとてもよく似ているので、私は自宅では味噌汁や薬味、鍋など和食に用いります。でもそれは邪道中の邪道。カタルーニャでは、炭火で真っ黒に焼いて食べるのです。

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一冬に一度は食べたいカルソターダ

カルソッツの美味しい時期になったら、一度は食べに行きたいのが「カルソターダ(Calcotada)」です。カルソターダとはカルソッツのコースメニューのことで、一般的には、前菜にカルソッツ、メインに炭火で焼いた肉やソーセージ、そしてデザートが供され、そこにワインとカバ(カタルーニャ地方産のスパークリングワイン)とコーヒーも含まれます。シーズンの間は、バルセロナ市内でもカルソターダを出すレストランで食べることができますが、地元のカタルーニャ人はみんな、郊外のマシアに食べに行きます。

田舎の一軒家レストランで食べよう

「マシア」というのは、田舎にある一軒家のレストランです。マシアを訪れると、入り口の横にカルソッツが積まれ、庭に熾した火の上に網を渡して、表面が真っ黒になるまでカルソッツを焼いているのを見ることができます。これを見ると俄然テンションが上がるんですよね。年に一度の季節の風物詩です。で、一軒家の広いレストランの中で、このカルソッツで始まるコース料理カルソターダをいただくのです。バルセロナ周辺にもマシアはありますが、カルソッツといえば、ローマ遺跡がある世界遺産の町タラゴナ近郊の「バイス(Valls)」という町が有名です。

カルソターダの本場バイスへ!!

もともとカルソッツはこのバイスの特産品で、バイス産のカルソッツは特に甘くて美味しいといわれています。バルセロナ近郊のマシアでは、バイス産のカルソッツを使っているのを売りにしているところがあるほど。バイスでは毎年1月の最終日曜日にカルソッツ祭りも催されます。私はバルセロナに住んで5年ほどになりますが、バイスのカルソターダに行ったことがありませんでした。カルソッツの本当の美味しさを知らずに、味噌汁に入れて食べていたのです。しかし、2015年の2月、とうとうその時がやってきたのでした!!(後編に続く)