フランス側からは見られなかったペルディード山

2014年の夏、ピレネー山脈のスペインとフランスにまたがる世界遺産、モンテ・ペルディード(スペイン語でモンテは「山」の意味で、モンテ・ペルディードは「失われた山」。フランス語では「モン・ペルデュ」)にフランス側からアタックした我々。アタックといっても、ピレネーで3番目に高い3355メートルのペルディード山に登頂したわけではなく、その麓にある岩の壁、ガヴァルニー圏谷までハイキングしたのです。その時は、前日の大雨のおかげで雲が晴れず、晴れていればガヴァルニー圏谷の奥に見えるはずのペルディード山を、残念ながら拝むことができませんでした。

ソアソ圏谷の正面に見えるのがペルディード山(3355m)です ソアソ圏谷の正面に見えるのがペルディード山(3355m)です

翌年のリベンジはスペイン側のオルデサ渓谷へ

2015年の夏、今度はスペイン側からペルディード山に挑むべく、同じメンバーがスペインに集いました。スペイン側からペルディード山を拝むためには、オルデサ渓谷という渓谷を往復17キロも歩かねばなりません。そこで私は、その拠点となるピレネー山中の美しい村、トルラに宿をとろうとしました。ところが、計画していたのが8月の平日にもかかわらず、5月初めの時点でトルラのホテルはすべて満室だったのです。8月はスペインの一大バケーションの真っただ中。おまけにスペイン人が大のトレッキング好きだったのを忘れていました。

夏のピレネー、ホテルの予約はお早めに!!

今回得た教訓ですが、もし、みなさんが8月にピレネーの旅をお考えでしたら、できるだけ早いうちにホテル等の手配をしておいたほうがいいと思います。我々は幸い、トルラよりも下にあるブロト村に、空いている宿を見つけることができました。さて、今回我々はオルデサ渓谷で2つのエクスカーションを計画していました。ひとつは、渓谷を歩いて、その終点ソアソ圏谷でペルディード山を見ること。もうひとつは、オルデサ渓谷を眼下に、車で渓谷沿いの5か所の展望台を巡り、ペルディード山を望むことができる絶景ビューポイントまで行くことです。

展望台を巡るツアーも既に予約で一杯…

5つの展望台の間は車道が通っていますが、一般の乗用車は入っていくことができません。世界遺産になっているモンテ・ペルディード一帯の環境を保護するため、認可を受けた観光客用の4DW車しか通行できないようになっているのです。そこで、ブロト村の宿にチェックインした我々は、早速その展望台巡りに参加するために、ツアー車が発着するトルラ村のオフィスまで行きました。ところが、ここでもまた我々はホテルの予約の時と同じ失敗をしてしまいます。そう、もう既に午後発のツアーは予約でいっぱいだったのでした。我々に残されたのは、翌日のハイキングだけとなってしまいました。(後編に続く)