ピレネー山脈の世界遺産を見にいく拠点の村

フランスとスペインの国境にあるピレネー山脈は、標高3353mのペルディード山(フランス名はペルデュ山)を中心に、「ピレネー山脈のペルデュ山」 の名で1997年に世界遺産に登録されています。そこにあるスペイン側のオルデサ・イ・モンテ・ペルディード国立公園には、ヨーロッパで最大かつ最深の渓谷であるオルデサ渓谷をはじめとするハイキング・パスが無数にあり、夏になると多くのハイカーたちでにぎわう場所。なかでも、渓谷に最も近いピレネー山中の村トルラTorlaは、ハイキングの拠点となるだけでなく、その美しいたたずまいが非常に人気のある観光地です。

ピレネー山脈と中世の村トルラ、まるで一服の絵のように美しい風景です ピレネー山脈と中世の村トルラ、まるで一服の絵のように美しい風景です

フランス側のガヴァルニー村と合わせて滞在も可能

トルラまではバルセロナから500km、約7時間のドライブとなります。レンタカーで行く場合は、ちょうど中間地点に位置するアインサ村で休憩するといいでしょう。アインサもまた中世のたたずまいが残る美しい村で、歴史芸術地区に指定されています。また、フランス側のガヴァルニーからなら170km、約3時間半の道のりです。トルラ村を拠点にオルデサ渓谷へ、そしてガヴァルニー村からはガヴァルニー圏谷までハイキングして、スペイン側とフランス側の両方からピレネー第2峰のペルディード山を見にいくことも、十分に可能です。山好きならどちらも一度は歩いてみたいルートですよね。

ピレネーの山懐に抱かれた、美しい中世の村

ピレネー山中にひっそりと取り残され、中世から時が止まっているような雰囲気のトルラ村。その背後にはピレネーの巨大な岩壁が迫るダイナミックな風景が広がります。村の中からの眺めももちろん素晴らしいですが、ピレネーを背景に、大自然と調和している村の風景こそが、トルラの魅力といえるでしょう。村に中に入ると、石畳の小道の両側に石造りの家々が軒を連ねています。夏はどの家も窓辺に花を飾り、まさにおとぎの国の世界。古い歴史を持ち、ピレネー越えの巡礼が立ち寄る村でもあります。

ハイシーズンのホテル予約はお早めに!!

トルラ村が最もにぎわうのは、オルデサ渓谷ハイキングのベストシーズンである7月と8月。この時期はあっという間にホテルが埋まってしまうので、トルラに滞在したい場合は早めに予約を入れるようにしましょう。ちなみに、私が2014年の3月にオルデサを目指したときは、時期尚早だったようで、まだ渓谷に入る道はゲートが閉ざされていました。オルデサ渓谷のハイキング以外にも、村の周辺に点在する中世の石橋を巡ったり、比較的平坦で歩きやすい「オタル谷Valle de Otal」のハイキングなども、手軽にピレネーの大自然を楽しむことができておすすめです。