町中が椰子の木だらけの世界遺産エルチェ

国際的なリゾート地のバレンシア州アリカンテから各駅列車で30分弱のところに、ユネスコの世界遺産に登録されている椰子園がある町エルチェがあります。エルチェは日本では必ずしも有名な町ではありませんが、バレンシア州で人口第3位とそれなりに大きな町で、観光スポットの椰子園があちこちに点在しているため、何も知らずに訪れるとどこへ行っていいかわからなくなってしまうかもしれません。今回は主に日帰りの方向けに、エルチェのおすすめ椰子園を2つご紹介します。

7本の幹を持つ皇帝の椰子 7本の幹を持つ皇帝の椰子

短時間&無料で観光するなら公園へ

エルチェの観光にあまり時間がかけられない方は、駅を出て左手に進み徒歩5分ほどのところにある公園に行ってみましょう。ムニシピオ(基礎自治体)によって運営されているこの公園は管理が行き届いており敷地も十分にあるので、椰子の木が生い茂る中を気持ちよく散策することができます。また、公園の正門となっている南東端にはビジターセンターがあり、エルチェのガイドマップがもらえたり、親切な係員に質問したりできるほか、フリーのWi-Fiを使うこともできます。

余裕があればぜひ有料の植物園へも足をのばそう

もう少し時間とお金がかけられる方は、エルチェ最大の観光スポットである「司祭の農園(Jardin Huerto del Cura)」という植物園にも行ってみましょう。公園からさらに徒歩10分強、入場料は大人5ユーロ(学生3ユーロ、子ども2.5ユーロ)かかりますが、それに見合う以上の素晴らしい庭園の中を歩くことができます。この司祭の農園では約1000本の椰子の木を含めさまざまな植物が配置されていますが、一番のみどころは「皇帝の椰子」と呼ばれる、7本もの幹を持った風変わりな椰子の木です。1894年にここを訪れたオーストリア皇帝にちなんでこの名がつけられたそうですが、それに相応しい堂々とした佇まいは圧巻です。このほか各木に生年が記されていたり順路がわかりやすく表示されていたりと、細かな配慮が行き届いている良い庭園なので、エルチェに来たらぜひ訪れてみてください。