- 鈴木美佐子
- スペイン、バルセロナ在住。大学時代マドリッドに留学。それ以来スペインに魅了される。東京のOLからスペインへ転職を決意し、渡西。スペインの芸術・文化・グルメ情報をサイト「BCNBOOK」にて発信中。ワイン好きが高じてワインアドバイザーの資格も取得し、スペインワイン&料理に魅力を感じている毎日です。
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これが真っ黒焦げのネギ!瓦の上で焼かれています
クリスマスも過ぎ、バルセロナでも寒さが厳しくなってくると『週末にカルソッツ食べに行かない??』とか『カルソッツはもう食べた?』という声がちらほらと聞こえてきます。カルソッツとはタラゴナVALLSの名物料理(バルセロナから100KMほど)のネギのことです。ただのネギ?!と思われる方も多いと思いますが、このネギほかのねぎとは比べものにならないほど、甘〜いのです。初めて食べたときはこれがネギ?!とその甘さに驚いたほどです。
カタルーニア地方の名物ロメスコソースにつけてたべます
郊外の本格レストランに行くとまずはエプロンとお手拭が用意されています。ネギは瓦の上に焼かれ、真っ黒になってテーブルに。これ食べれるの?!と初めはビックリしてしまうでしょう。丸こげになったネギを手でとり、焦げた部分を丁寧にむいていきます。綺麗にむけて白い部分だけになったら、ネギの先をもって名物ロメスコソース(アーモンド、パプリカなどが入ったソース)をつけて、そのまま口へ!ソースが素材の味を引き立て、ネギの甘さがなんとも美味!手を真っ黒にしながら、パクパクと瓦のお皿一杯のネギを食べるのです。
口を大きく開けてパクリとたべよう
郊外のカルソッツを食べさせるレストランに行くと、殆どのところでセットメニューが用意されています。前菜はこのカルソッツ(ネギ)一杯!そしてメインにはブティファラとよばれるカタルーニア風ソーセージやラムの炭焼きの白いんげん豆添え。デザートには名物のカタルーニアクリーム。そして最後はCAVA(地元のスパークリングワイン)で締めれば、地元名物料理を堪能できるうでしょう。どれもシンプルな料理ですが、この土地ならではの素材の味を味わえます。
バルセロナ市内ではこのようにワイルドに(手で!)カルソッツを食べれるレストランは多くないのですが、沢山のレストランでカルソッツが季節の料理として出されています。この時期バルセロナに訪れたら、そのネギの味を味わってみてください。ロースト専門レストランなどでは、看板にカルソッツあります!と出ていることも。メニューにカルソッツを見つけたら,是非ご賞味ください。きっとネギのイメージが変わることでしょう!
カルソッツ:1月〜3月ごろ
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/11/22)
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