お昼の定食に欠かせないプリン

スペインのデザートの安定の4番バッターはなんといってもプリン(スペイン語でフランflan)でしょう。日本ではスイーツという言葉が使われるようになりましたが、スペインのプリンはデザートという呼び方がよく似合います。庶民的なレストランやバルのお昼の定食にはポストレと呼ばれるデザートが含まれ、2〜3種類から選べるのですが、自家製のプリンが載っていないところの方が少ないのではないでしょうか。お店によっては稀にプッチンプリンのような出来合いのプリンが出てくることがあり、そんな時はちょっとガッカリします。

生クリームをたっぷりと添えて召し上がれ!スペインのデザートの王様・素朴なカスタードプリン 生クリームをたっぷりと添えて召し上がれ!スペインのデザートの王様・素朴なカスタードプリン

家庭で作られるおやつの代表

プリンは家庭でもごく頻繁に作られます。スペインでは蒸し器は一般的ではないので、オーブンにお湯を張って湯せん焼きにします。とろりと滑らかで甘さ控えめの日本のプリンとは違い、しっかり硬め、お砂糖タップリですが。濃厚な味にするためにコンデンスミルクを使うこともあります。たっぷりのホイップクリームと一緒にいただきます。またスーパーには手軽なプリンの素が売られていて結構美味しいので、私も愛用しています。旅行でスペインに来た人はお土産にもいいかもしれませんね。

スペインのご当地プリンもあります

バルセロナを含むカタルーニャのプリンといえば「クレマ・カタラナ」です。日本でも一時流行ったフランスの「クレームブリュレ」に見た目はよく似ていますが、クレームブリュレがプリンのように火を通して作られるのに対し、クレマ・カタラナは冷やし固めてからバーナーで表面を焦がします。シェリー酒で有名なアンダルシアのへレスのプリンは「トシーノ・デ・シエロ」といい、卵の黄身と砂糖と水だけで作られます。プリンというよりカステラみたいな濃厚な美味しさです。プリンにチーズを加えた「フラン・デ・ケソ」はどこでもよく食べられます。

バルセロナの甘味ストリート

バルセロナの旧市街、ランブラス通りから東に少し入ったペトリショル通りCarrer de Petritxolは、14世紀から菓子屋が集まっていた通りで、今でも老舗の甘味処が2軒あります。店先のショーウインドーにプリンやクレマ・カタラナ、菓子パンが並び、内装もクラシック。スペイン人のおじさんが幸せそうにプリンを食べていたりします。このような甘味処は「グランハGranja(農場・牛乳屋の意味)」と呼ばれ、スペイン名物のチョコラテとチュロスも食べられます。街歩きに疲れたら、グランハで甘いものを食べて一息ついてみてはいかがでしょう。