欧米はレストランが高いので……

海外に行くと、旅先の国の名物料理とか、B級グルメは味わいたいものですよね。食いしん坊の僕などは、それが大きな旅の目的の1つになっています。ところが欧米を旅していると、食事の点で困ります。レストランの値段が高すぎて、旅が長くなれば、どうしてもレストランばかりには行けないのです。ランチでも10ユーロ(約1250円)程度してしまい、その上、税やサービス料を上乗せされることも少なくありません。ディナーなら、1人で軽く3000円は超えていくでしょう。そこで自ずと、スーパーでサラダやパン、ハム、チーズを買って、ホテルの部屋で食べることもしばしばです。ただパンもハムもチーズもおいしいので、たとえば日本から顆粒のスープでも持っていけば、ワインやビールでも買ってきて、十分おいしい食事は取れます。

バルセロナの町並み バルセロナの町並み

困った時の中華料理屋

スペインに行ったと時のこと、地方は物価が安いのですが、バルセロナは嫌になるほど高いです。有名店で名物のパエリアを食べたのですが、前菜のホワイトアスパラガス、ムール貝も含めて、サングリアを飲んで、2人で8000円でした。有名店ですから、こんなものかと思うのですが、日本のような定食屋のようなお店が、バル以外にはあまりありません。しかも格安のバルが見つからなければ、ハンバーガーかサンドイッチになってしまいます。日本料理もいいのですが、日本に帰れば食べられますし、値段が高いのも気に入りません。泊まったホテル近くのParallel通りを歩いていると、有名なビクトリア劇場のすぐそばに、ひっそりと中華料理店があるのが目に入りました。僕はその、ヒッソリさ加減が気に入りました。派手な自己主張をしない中華料理屋こそが、欧米でうまい中華料理屋の典型だと思っていたからです。

子供が店で宿題をやる中華料理屋はうまい(?)

店の名前は「浙江飯店」。中に入ると、客は誰もいませんでした。一番奥の席で、女の子が席に座って宿題をやっています(たぶん)。僕は間違いないと確信しました。こういう普段着の中華料理屋で、これまで30年間世界を旅して、まずい店になど当たったことがないからです。メニューを見ると、なるほど納得の低価格。スープを所望する妻に応えて、ふかひれスープ2人前、それに水餃子と焼きそば、ビールを注文。ヨーロッパの中華は、スープ以外はたいてい2人前くらい出てくるのを予想した品数です。ふかひれスープは普通においしく、焼きそばや水餃子はやはり、日本の倍の量です。水餃子は12個もありました。お茶は有料ですが飲み放題です。これで15ユーロ(約1900円)です。もちろんうまかったです! こうして僕は、いつも中華料理屋に助けられているのでした。個人的には、欧米では、値段の高い日本料理よりもおススメです。