日本の居酒屋感覚? スペインのセルベセリア

スペインに行ったら、名所旧跡の観光も大事ですが、やっぱり「食」も気になりますよね。私は人にスペインの魅力を説明するとき、真っ先にあげるのが観光名所ではなくて食べ物です。「スペインは食べ物が美味しいんだよね。そしてお酒に合うおつまみが充実しているんだ」というところから話します。酒呑みの発想ですね(笑)。さて、スペインには通常のレストランの他に、カフェとバーを兼ねたような「バル」がありますが、もう少し“呑みながら食べる”という比重が強い「セルベセリア Cervecceria」と名打った形態の店があります。「セルベッサ」はスペイン語で「ビール」のこと。メイン料理よりも、日本の居酒屋メニューのようなおつまみの種類が豊富です。私は、小皿を数品とってお酒を飲めば、「スペインに来てよかった」といつも思います。

地元の人にも観光客にも人気の「セルベセリア・カタナラ」

さて、今回紹介するのは、バルセロナで人気のセルベセリア「カタナラ Catalana」です。地元の人にも観光客にも人気の超有名店なので、“穴場”感はゼロです。そしていつも混んでいるので、「並ぶのが嫌だ」「混んでいて落ち着かない」という人には勧めません。それでもご紹介するのは、それだけの理由はあります。まず、一般的なタパスメニューはほぼすべてあり、それぞれのクオリティが高く、値段も手頃。そして観光のついでに寄れる好立地と、満足度が高い店だからです。「バルセロナで、まずはおいしいタパスを」という人には、入門編にもいいでしょう。場所はブランドショップが並ぶグラシア通りから一本西へ行ったあたりで、地下鉄でいうと「ディアゴナル」と「パセジ・ダ・グラシア」の間。ガウディ建築で有名な観光名所の「カサ・ミラ」と「カサ・バトリョ」からは、それぞれ徒歩5分程度です。

グラシア通り近くにある人気店「セルベセリア・カタナラ」 グラシア通り近くにある人気店「セルベセリア・カタナラ」

並ばないで入るには。スペイン人の食事タイムを知る

人気店なので、まずスペインの食事タイムを理解しておくと入店がスムーズかと思います。スペインの食事タイムは、ざっくり言うと日本よりも2時間後ろにずれています。ランチが14〜16時。ディナーが20〜23時です。なので当然ながらその時間帯のレストランやバルは混み合います。超人気店のこの「カタラナ」ですが、混み合うのはやはり上記の時間。そこで日本の食事タイムと同じように、ランチなら12時ごろ、ディナーなら18時までに訪れれば、かなりの確率で待たずに席に案内されます。逆に、スペイン人の食事タイムに当たってしまうと、30分以上外で待つことになるので覚悟してください(とくに19時以降は激混みです)。

行くなら4人ぐらいがオススメ

席は入り口付近にあるカウンター席と、奥にあるテーブル席があります。スペイン人は食事時はかなりおしゃべりなので、席の回転はそれほど良くないかもしれません。タパスは日本の居酒屋料理、あるいは小皿料理のようなものなので、数人(4人ぐらい)で行って、いろいろな料理をシェアするのがおすすめです。ひとりだと2〜3皿で満足してしまうので。店員は英語が通じ、英語メニューもあります。ただし混んでくると、なかなかオーダーの合図にも気づいてくれないので、料理を運んできたタイミングで次のメニューをオーダーするのが一番いいかもしれません。後編では、写真付きでこの店のおすすめメニューを紹介しますね。(後編に続く)