疲れが出たのか?嘔吐と発熱

去年の冬、日本から友人がバルセロナまで遊びにきてくれました。彼女は何度目かのバルセロナ来訪でしたが、一緒に来たもうひとりの友人は初めてだったので、サグラダファミリアなどの名だたる見どころを一通りまわりながら、ショッピングやバル巡りなどを満喫していました。3日目の夕方、友人が調子が悪いと言い出だし、嘔吐や発熱の症状が見られました。特にシーフードを食べた記憶もないし、私ともう一人の友人はいたって元気なので、「疲れが出たのかもしれないね」と言ってそのまま家で休んでいました。ところが、夜になって次第に症状が悪化し、もう吐くものもないのに嘔吐は続き、熱も上がってきました。

海外で旅人の救急病院入院につき添った体験 その2・スペインのバルセロナにて 海外で旅人の救急病院入院につき添った体験 その2・スペインのバルセロナにて

クレジットカードの海外旅行保険を利用

とにかく病院に行くことにし、彼女が持っているクレジットカードについている海外旅行保険を使うことにしました。私が代わって通話料無料の連絡先(カード会社のロンドン支部でした)に電話し、友人の症状を説明、キャッシュレスで治療を受けられる提携病院に翌朝一番で予約を入れてもらいました。また、私のスペイン語では心もとないので、バルセロナ在住の医療通訳の日本人女性にも連絡を入れてもらいました(もちろん通訳料も保険で補填されます)。キューバの時とは違って電話は問題なくかけられるし、いざとなったら近くに日本人の通訳の方がいるのかと思うと、非常に心強く夜を過ごすことができました。

バルセロナの救急車、公立は無料、私立は有料

ところが、明け方4時くらいだったでしょうか。もう一人の友人に起こされて彼女たちの寝室に行くと、友人の症状がさらに悪化しています。なんと、キューバの友人の時と同じように彼女も手足がカチカチに固まり始め、呼吸も荒く、辛いのでしょう、うんうん唸っています。これはもう待っていられません。カード会社に一報を入れ、救急車を呼ぶことにしました。ところが、バルセロナの公立の救急車(無料)に連絡をすると、その症状だったらタクシーで行けとまさかの乗車拒否です。しかし、足が動かない友人はアパートを出てタクシーまで歩くなんてもうできません。そこで、私立の救急車を呼ぶことにしました。こちらは有料ですが、その代わりどんな患者でも乗せてくれます。

ピカピカの立派な私立病院の個室に入院

私たちは、有料の救急車(この時は65ユーロ)で、カード会社指定の総合病院に向かいました。救急病棟は、まるでアメリカのドラマ「ER」みたいです。同時通訳の女性によると、友人は極度の脱水症状で、水分を補えば大丈夫とのことでした。血液検査(腕ではなく手の甲からの採血はとても痛そう)とレントゲン撮影があり、何らかのウイルスが見つかったが、何のウイルスか確定するには検査に時間がかかるから、まあやらなくても抗生物質を飲めば大丈夫、という、なんだかいまひとつすっきりしない診断でした。友人は翌日までトイレ・シャワーつきの広い立派な個室に入院し、帰国までには元気になりました。【教訓】クレジットカードの海外旅行保険は利用価値大です。自分のカードに保険について、出発前に確認しておきましょう。