「時計は合っているのが当たり前」という常識

日本はいたるところに時計があります。駅の構内・外、ビルの電光掲示、レストランやコンビニの中・・・。そして、そのほとんどは正しい時刻を刻んでいるはずです。もしうっかり腕時計を忘れてしまっても、町のどこかに必ず正しい時計があり、それをたやすく見つけることができる国。私たちにとって、時計は基本的に合っているのが当たり前ですよね。でも日本の常識は世界のどこかでは非常識だったりするものです。

お国柄?時計が合っている国合っていない国 −時間に囚われない生き方− お国柄?時計が合っている国合っていない国 −時間に囚われない生き方−

「時計が合っていない!」という衝撃

さて、ヨーロッパはスペインの話です。合っていないんです、町なかの時計が。5分や10分ほど前後しているぐらいなら驚きませんが、それはもう、とんでもない別の時刻を指しているんです。教会の塔や市庁舎の時計が止まっていたり、大きく狂っていたりするのを見るとガクッときます。あと曲者は、サマータイムの変更をしないままで1時間ずれている時。1時間ぴったりのズレは案外気づかないものです。うっかりそのせいで電車に乗りそこなったことがありました。また町なかに時計自体が少ないですね。ショップやバルでも時計があるところの方が少ないかもしれません。

秒針まで合っていそうなオーラが漂うスイスの時計

一方、時計といえばスイス。スイスを旅したとき、気がつくと街なかの時計を目で追っていました。天下のスイスの時計事情はどうなんだろうと思いながら。そしてさすがスイス、どこもぴったり正確なのに感心しました(本当はそれが当たり前のはずなんですが・・・)。駅の時計がロレックスだと、なんだか秒針まで合ってるような気さえしてきます。他の国でも時々合ってない時計を見かけましたが、スペインほど大らかに時計が合っていない国は(ヨーロッパでは)今のところないように思います。

時計は合っていなくても、教会の鐘が時を告げる町

スペインはカトリックの国です。バルセロナも地区ごとに教会があり、教会の鐘が時を知らせてくれます。うちの近所の教会は、15分ごとに鐘が鳴り、毎正時には別の音でその時刻の数が鳴ります。私も最近、時計を見ずに教会の鐘の音で時刻を感じることがあります。スペイン人は1分2分、いえ5分10分に囚われず、15分刻みくらいの時間の捉え方で生活しているのかもしれません。10分遅刻したら日本では非常識ですが、ここではまあ常識とはいわないまでも許される範囲です。そして、それでもちゃんと社会はまわっていくものなんですね。