スタジアムはヒマワリの種の殻だらけ

「アメリカのスポーツ観戦のお供といえばポップコーンですね。巨大なアメリカ人が野球やアメフトの試合を見ながら、バケツみたいな器を抱えてポップコーンを食べているイメージがあるのですが、私の住むスペインでは、サッカー観戦のお供といえばヒマワリの種です。ヒマワリの種を、スペインでは「ピパ」といいます。試合当日、スタジアムの周りに立つ屋台では、必ず小袋に入ったピパが売られています。がたいのいいおじさんが、小さなヒマワリの種を口に運んではペッペッと殻を吐き出しながら野次を飛ばしている姿は、スペイン中どこのスタジアムに行っても普通に見られる光景です。

スペインのサッカー観戦のお供はポップコーンより断然ヒマワリの種!! スペインのサッカー観戦のお供はポップコーンより断然ヒマワリの種!!

種好きは中国人だけじゃなかった!!

人々がおやつにヒマワリの種を食べるのを見たのは、中国を旅行している時です。中国ではヒマワリの種だけではなくカボチャや松の実の種もよく食べられ、塩味だけでなくいろいろなフレーバーのものが売られていました。日本に帰る前にはよく自分のお土産に買って帰ったものです。スペインに住んで、ここでもヒマワリの種がおやつやおつまみに大人気だと知ったときはちょっと意外に思いました。ヨーロッパの人は、殻をそこかしこに吐き出したりしないだろうと思ったからです。しかしスペイン人は違いました。

いつでもどこでもヒマワリの種

サッカー観戦に限らず、スペイン人はいつでもどこでもちょっとしたときにヒマワリの種をカリカリ、そして殻をペッペッと吐き出します。ですから、彼らが待ち合わせや座りこんでお喋りしている場所は、路上にも、階段にも、ベンチの下にも殻が散らかっています。観光地の屋台はもちろん、町の雑貨屋、スーパーマーケットにも必ず売られているほどの人気ぶりなのです。スペインのヒマワリといえば、初夏にアンダルシアを埋めつくすヒマワリの花畑が有名ですが、確かにあれだけ咲いていれば種も沢山取れますよね。

インコになったつもりでチャレンジしよう

慣れている人が種を食べるスピードはすごいですよ。殻を縦にして前歯で軽くかみ、殻が割れたら、舌を上手に使って殻の中から実を取りだすのです。ちょうどインコや文鳥が餌の種を食べるのと一緒で(笑)、慣れるまではかなりのテクニックが必要です。中国で、あまりに長い間同じ歯で殻を割り続けたために、歯がV字に磨り減った人を何度か見たことがありますが、中国人とスペイン人、どっちが早く食べられるか一度勝負させてみたいものです。バルサやレアル・マドリッドの試合をスタジアムで観戦する機会のある人は、是非スペイン人と一緒にヒマワリの種をカリカリしてみてください。