“チョコレート王”の美しい邸宅

バルセロナを代表する建築家といえば、サグラダ・ファミリアで知られたアントニ・ガウディの名がまず挙がりますが、同じ時代に名を馳せた名建築家のひとりにプッチ・イ・カダファルクという人がいます。ガウディの作品であるカサ・バトリョの隣に建つ、華やかで美しい家が彼の作品のひとつ、カサ・アマトリエールです。モデルニスモの代表的建築であるこの建物は、1797年にスペインで最初にチョコレート屋を創業した“チョコレート王”アマトリェール家の邸宅として造られ、1900年に完成しました。

ミシャのイラストが素敵なアマトリェールのチョコレート ミシャのイラストが素敵なアマトリェールのチョコレート

穴場のカフェでちょっと一息

カサ・アマトリエールの中はしばらくの間非公開でしたが、2015年の3月から、ガイド付きのツアーで一部を見学できるようになりました。また、1階の美しいステンドグラスの扉の奥に、“faborit”というカフェテリアとチョコレートショップもオープン。セルフサービス形式のカフェは、カダファルクのモデルニスモ建築とは別の、白とグリーンを基調としたモダンな内装な装飾のスペースとなっていて、テラス席もあります。まだあまり知られていないのかそれほど混んでおらず、グラシア通りの散策に疲れたときにちょっと休憩できる穴場的スペースです。

ミシャのパッケージが美しいチョコレート

そして、バルセロナのお土産におすすめしたいのがこちらのショップで売っているチョコレート。アマトリェールの名を冠したチョコレートの数々が並んでいます。パッケージの絵柄はすべて、アールヌーボーを代表する画家ミシャのものですが、なぜスペインのチョコレートのパッケージをチェコの画家であるミシャがデザインしているのでしょう。これは、アマトリェール家三代目のアントニ・アマトリェールが芸術に造詣が深く、ミシャをはじめ数々の芸術家のパトロンとして彼らを支援し、その作品を自社の広告に起用していたことに起因します。

自分用からばら撒き土産まで、豊富な品揃え

こちらで買えるチョコレートですが、缶に入った粒チョコレートは様々なフレーバーがあり、缶自体もとてもきれいなので素敵なお土産になると思います。また、カカオの産地や含有量の異なるタブレットも一口サイズから大きいものまで揃っていて、小さいサイズはばら撒き用にぴったり。削ってミルクに溶かせばスペイン風ホットチョコレートが作れるタブレットと、お揃いのデザインのマグカップは、自分用のお土産にいかがでしょうか。アマトリェールのチョコレートは、まだまだ知られていない、バルセロナらしいお土産としておすすめです。