バルセロナはガウディ建築だけではない

バルセロナ観光と言ったら、皆さんが最初に思い浮かぶのはやはり「ガウディ」、「サグラダファミリア教会」でしょうか。しかしながら、市民に愛され続けてきたこの町の建築家は何も、彼だけではありません。例えば、彼と同時代に活躍した建築家モンタネールによるサンパウ病院やカタルーニャ音楽堂は、世界遺産に登録されています。プッチ・イ・カダファルクが設計した建物は、市民が行きかう大通りに建つ、とても目立つ存在です。多くの建築家達を育ててきたこの街は、今現在も現代建築家が活躍する街でもあります。

ガウディ建築に飽きたら、現代建築はいかがでしょう。 ガウディ建築に飽きたら、現代建築はいかがでしょう。

街のシンボルは、派手に輝く円筒形

夜、市内中心地を散策していると、色鮮やかにライトアップされた円筒形のビルを目にするかもしれません。これは、バルセロナ水道局の建物「トレ・アグバル」。地下鉄「グロリアス」駅の目の前に、142mの高さで建っており、市のシンボル的存在になりました。2005年に完成された直後は、市民からその異様さに不評だったそうですが、今では、そのユニークさが皆に馴染み、人気の現代建築の一つとなりました。大晦日の夜も、カウントダウン用のライトアップが灯され、周辺に集まってお祝いする若者達も多く見かけます。

日本人建築家も活躍

バルセロナオリンピックが開催されたのは、1992年。そのオリンピックスタジアムの横にある、室内競技場は日本人建築家・磯崎新氏の設計です。見た目は何だか、兜のような、少し和を感じさせるデザインです。また、見本市が行われる会場近くには、伊藤豊雄氏設計で2009年に建てられた「ホテル・ポルタ・フィラ」と商業用タワーがあります。2013年に「建築界のノーベル賞」ともいわれるプリッカー賞を受賞した彼の作品が、バルセロナの町に溶け込んでいます。同じ日本人としてなんだか嬉しいですね。

市場の下から18世紀の遺跡が!

観光客に知られているのは、ボケロネス市場ですが、そこ以外にも各地域に市場があります。それらの市場のいくつかは現在修復工事中で、別な場所に臨時設置されています。そのうちの一つ、ボルン地区の市場の話。市場だった場所を大学に建て替えようとしたところ、下から18世紀の遺跡が見つかりました。そのため工事は中止され、2013年に今度は博物館として公開されるようになりました。旧市街は新しく建物を建てようにも、掘ると遺跡にぶつかってしまうようです。景観の観点からも、新市街に建てた方がよさそうですね。