当初はプライベート劇場だったなんて、驚き!

バルセロナのカタルーニャ広場から海岸へと伸びるランブラス通り。その中間地点で、ひときわ大きな建物が見えたら、それがリセウ劇場です。1847年に私有のオペラハウスとして創業されて以来、現在でもオペラ、バレエ、クラシックコンサートなどが行われています。演目を観に行く目的でなくても、見学ツアーに参加するとこの劇場の中へ入ることができます。1861年と1994年に2度の火災によって建て直しが行われたので、建築的観点からはあまり価値がないと思っていました。ところが、ツアーに参加すると、思わぬ発見がありました。

すごい! オペラに興味がなくても、感動する! 豪華すぎるリセウ劇場 すごい! オペラに興味がなくても、感動する! 豪華すぎるリセウ劇場

おじいさんの味深い解説が聞けるツアー

英語とスペイン語のグループに分かれて、見学が開始されました。案内してくれたガイドさんは、70歳を超えたような高齢のおじいさんだったのでびっくり!! 歴史の説明も説得力が増すように感じました。まずは劇場の歴史の解説を聞きながら、正面玄関ホールの階段を上っていきました。左右に分かれて進んだ先にあるのが「鏡の間」で、ここは来場者達が開演までの時間を談笑して過ごす場所です。広間に設置された鏡の効果で、空間が広く感じました。天井には、演奏、演技、歌唱を表現した天使達が描かれています。

赤色と金色が豪華な雰囲気を作るメインホール

実はこの「鏡の間」は2度の火災から守られた、最初の建設からある広間だと聞いて驚きました。天井の天使たちは、芸術を表現しているだけでなく、幸運を持っているようです。そして、小ホールの見学後に、大ホールの客席へ案内されました。入った途端、思わず「わー!」と上げてしまいそうでした。濃い朱色の客席や金色の装飾がライトに照らされ、とてもきらびやかです。1994年の火災で被害に遭った客席部分の照明ですが、創業当時のデザインが再現されており、その伝統的なテイストがこの雰囲気によく似合っていました。

建築家ガウディの知人も亡くなった事件が

実は2回の火災以外にも、1893年にアナーキストによって爆弾が投げ込まれたことがありました。舞台の上演中に事件は起こり、その際に亡くなった市民の中には、建築家ガウディが親しくしていた女性がいたといいます。様々な歴史を聞きながら行われる、面白い見学ツアーでした。私が参加したのは、25分のエクスプレスコースでしたが、舞台裏や出演者の楽屋にも行ける70分コースもあります。オペラ鑑賞などに興味がない方でも、建物の美しさや歴史を知ることができるので、この見学ツアーはおすすめです。