遂にベールを脱いで公開されました!

バルセロナのモデルニスモ建築が並ぶ、グラシア通り。その一つに、1階がスペイン高級皮革ブランドのロエベの店が入っているため、多くの人が訪れる建物があります。この建物の改築を20世紀の初めに請け負ったのが、リュイス・ドメネク・イ・モンタネールです。世界遺産に登録されているあのカタルーニャ音楽堂や、サン・パウ病院をデザインした建築家です。この建物は個人所有のため一般公開されていませんでしたが、遂にそのベールを脱いで2014年に一般公開が始まりました。

モンタネールが改築したマンション、カサ・レェオ・イ・モレラが公開!(前編) モンタネールが改築したマンション、カサ・レェオ・イ・モレラが公開!(前編)

チケットはインターネット予約が便利

その建物は「カサ・レェオ・イ・モレラ」と呼ばれており、「レェオ・モレラ氏の邸宅」という意味です。以前ここに住んでいた人の名前をとっています。この建物を見学するには、事前予約が必要です。地下鉄ランブラス駅近くのオフィスでチケットを購入できますが、少し邸宅から離れているのでインターネットで事前予約する方が便利です。時間指定があり、ガイド付きでしか入場ができません。英語、スペイン語の解説付きで、30分コースと70分コースを選ぶことができます。内部は広くないので30分で充分ですが、私は70分コースに参加してみました。

発明品を持つ女性たちが優雅

外観を見ながら、見学ツアーが始まるのを待ちました。まず目に飛び込んで来るのが、窓枠や壁をつたう小花や植物の彫刻。繊細で、エレガントな雰囲気は、カタルーニャ音楽堂のそれと同じ印象を受けました。さらに、バルコニーに立つ4人の女性たちの彫刻がとてもユニークなのです。彼女達は電話や蓄音機など、当時の発明品を手にしています。また、ロエベの店が入っている1階部分は、後の市民戦争によって破壊された後に修復されています。ツアーの集合場所へ行くと、玄関のタイル装飾もまた美しいので、中はさらにすごいのか、とワクワクして来ました。

案内人は意外な方で驚き!

時間になると、ガイドの女性が来て2階へ案内してくれました。その方は、邸宅の主だったアルベルト・リェオ・モレラの末裔の方でした。1902年、この邸宅の改築をモンタネールに依頼したのはアルベルトの母親でしたが完成前に亡くなったため、彼がその後を継ぎました。彼の苗字にちみ、玄関の天井にはレェオ(ライオン)が描かれたタイルが張られています。ここからツアーが始まりましたが、実は参加者は私一人だったのです!! 1日に1回しかない、70分ツアーをマンツーマン解説で案内してもらえ、とても楽しかったです。〈後編につづく〉