ガウディがデザインした、世界遺産の公園にある無料エリア

バルセロナの人気観光スポットで、アントニ・ガウディがデザインした建築として知られるグエル公園。ここは世界遺産に登録されています。以前は無料で入場できましたが、2010年から公園の一部が有料化されました。すると今度は多くの人が、噴水や広場などの有料エリアを見るだけで帰ってしまうようになりました。そこだけ見て帰ってしまうなんて、もったいない!無料ゾーンが「見る価値がない」わけではありません。有料エリア入場までに待ち時間がある場合や、予約時間までの時間つぶしでもいいので、是非、無料エリアにも回ってみましょう。

バルセロナのグエル公園の無料ゾーンにある、とっておきスポット バルセロナのグエル公園の無料ゾーンにある、とっておきスポット

絶景スポットは、ゴルゴダの丘に見立てた場所

まずは、ロザリオの道から続く「ディカバリーの丘」。ゴルゴダの丘といった方が、分かる方がいるかもしれません。ゴルゴタの丘とは、キリストが十字架を背負って登っていき、磔刑された場所。宗教熱心だったガウディは、公園内にある小高い丘をゴルゴダの丘に見立てました。そして巡礼路として、ロザリオの道を丘へ繋げました。丘に行き着くと、背の低い3本の十字架が建っています。宗教的なことはともかく、何よりもそこは公園一の絶景スポットなんです。バルセロナ市内のモニュメントはもちろん、地中海まで見渡せます。

歩行者のことを考えた、工夫の高架道路を体験

住人が公園内を移動するための道路も造られました。高低差のある立地を上手に脚を組み、2層式に建設しています。上を自動車や馬車が走行し、その下が歩行者用。歩行者は排気ガスを気にしたり、馬車が通る度に道路端に避ける必要がなくなりました。石を組み上げた道沿いにはリュウゼツランが植えられ、南国の雰囲気が漂います。正面出口から右へ進み、チケット売り場を右手に上へ上がっていくと、この高架道路がよく見えます。現在はその下層で、よくギターの生演奏が行われているのを見かけます。

60軒の販売予定で、売れたのはたった2軒!

グエル公園とは、そもそも実業家エウセビ・グエルとガウディが英国風庭園を持つ共同住宅地を計画した場所です。60軒の販売予定の中、1軒を購入したガウディ。彼の家が現在も博物館として残っています。これも無料エリアにあります。ちなみに、もう1軒を購入したのは、彼らの友人で弁護士であったトゥリアス・ドメネック。現在も住人がいて中には入れませんが、近くまで行くことができます。公園の高台に建っているので、下からでも白い外壁の邸宅が見えます。散歩がてら邸宅近くまで上ってみましょう。ここからの風景もきれいです。