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スペインの世界遺産・ガウディの作品群/旧市街に建てられた初期の傑作、グエル邸(その2)


ガウディにしては地味な外観は、グエルの好み?

通りに面した正面ファサードにある、鉄の装飾。上部に「不死鳥」のモニュントが 通りに面した正面ファサードにある、鉄の装飾。上部に「不死鳥」のモニュントが

「ガウディの作品群/旧市街に建てられた初期の傑作、グエル邸」その1からの続きです。さて、ここからはじっくりとグエル邸の中を見てみましょう。まず道路に面した外側の装飾は、前述したような理由で道徳的な雰囲気を出すため、ガウディ作品としてはかなり地味です。ガウディお得意の派手な色彩や曲線、曲面はほとんどありません。この正面ファサードのデザインは3層に分かれており、縦の直線が強調されています。目立つのは、地上階の中央にある2つのカテナリーアーチ(懸垂曲線)の大きな扉でしょう。ここが建物の正面入り口で、門には細かい細工をした鉄の装飾があります。人も馬車もここから出入りしていました。2つの扉の間にある鉄の装飾の一番上には不死鳥のモニュメントがあります。また、正面ファサードの一番右側には、使用人達の出入り口があり、シンメトリー(左右対称)の外観を少し崩して、アクセントを作っています。

外からの移行ゾーンとなる、地上階の玄関ホール

正面入り口から建物の中に入ります。郊外ではないのでグエル邸の空間には限りがあり、前庭のような外側と内側の移行ゾーンを十分に取ることができません。そこでその代わりになるのが、玄関ホールに入りすぐ正面にある階段です。来客は建物に入ると考える間もなく中2階へと誘導されるつくりで、この階段が移行ゾーンと言えるでしょう。階段の両脇には馬車が建物内でぐるりと回り、外に出る逆U字型のラインが作られています。お客はここで馬車から降り、階段で上階へ向かいますが、馬車はそのまま進み、階段の裏にある馬車置き場に向かいます。

機能的に配された地上階の馬車置場、地階の厩舎

地下の厩舎のスペース。むき出しのレンガの柱が支える 地下の厩舎のスペース。むき出しのレンガの柱が支える

この馬車置き場は広いスペースで、地上階の床面積の1/4を占めています。そこから地階へは、馬用と人用の2つのスロープで降りるようになっています。地階の厩舎は、むき出しのレンガで造られた21本の柱が支える構造です。地下ということもあり、地上から空気や光を取り込む換気口や彩光スペースにも工夫がされています。

中央サロンへの移行ゾーンに工夫

邸宅に招かれた客は玄関ホールからまっすぐ階段を上り、中2階に出ます。この階はグエルの書斎や事務室に使われていました。中2階は天井も低く、目立たない内装で、来客は注意を払わずにそのまま目の前にある、主階(メインフロア)へと続く「儀礼の階段」へと誘導されるようになっています。この中2階は、主階に至るまでの“もったい付け”のスペースとも言えます。玄関からすぐにメインの広間に着いてしまったら、家の持ち主の大物感が薄れますしね(笑)。(その3に続く)

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2018/08/18)

※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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