完成後も苦難の歴史が

「ガウディの作品群/バルセロナ郊外にあるコロニア・グエル教会」その2からの続きです。教会内には木材と鉄を組み合わせたベンチが並んでいますが、このイスもガウディがデザインしたものです。また、モンセラットの修道院にあるのと同じデザインの黒いマリア像もあります。教会の外観は周囲の自然に溶け込むように工夫され、わざと目立たないように造られています。ガウディは周辺の松の木を切らずに教会と調和させるため、設計を変更したほどでした。しかしスペイン内戦中の1936年、この教会は襲われ、一時は廃墟と化します(オリジナルのステンドグラスや祭壇、イスはこの時失われてしまう)。内戦終了後、建物は徐々に修復され、1955年から教区教会として再開されました。また、ガウディの意思を尊重していない復元がされたなどと、論争が起きたこともありました。2005年に世界遺産に登録。現在は多くの観光客を集めています。

松の木に囲まれた教会の外観。採光用のステンドグラスが見える 松の木に囲まれた教会の外観。採光用のステンドグラスが見える

コロニア・グエル教会への行き方

コロニア・グエル教会へは、バルセロナのスペイン広場からカタルーニャ鉄道で約20分、小さな無人駅のコロニア・グエル駅で下車します(3ユーロ)。駅から街中までは、歩道に青色の足跡のサインがあるのでそれを見ながら歩けば、10分ほどでビジターセンターに到着します。しかし駅も街も人が少ないです(笑)。途中には、グエルが建設した繊維工場の跡、オルダル邸などのモデルニスモ建築の家も見かけます。ここはグエルが建設した街なので、広場にはグエルの像も建っていますよ。まずはビジターセンターへ行き、教会の入場チケットを買って、少し戻る感じで教会へ向かいます(教会入り口では売っていません)。

レトロな街並みも散策してみては?

教会の開館時間は月〜金曜10:00〜19:00(11〜4月は〜17:00)、土・日曜・祝日10:00〜15:00です。休館日は1/1・6、聖金曜日、12/25・26などです。入場料は7ユーロ(約840円)、オーディオガイド(日本語あり)付きは9ユーロです。条件は変わることもあるので、行く前に以下の公式HPからチェックしてみてください。時間に余裕があれば教会だけでなく、100年前に建設されたこの古い街並を散策してもいいですね。街にはレストランやカフェもあるので、ゆっくりできますよ。それでは!
●コロニア・グエル教会公式ページ www.gaudicoloniaguell.org